動画配信とSEO(VSEO)に関するブログで「アフィリエイト」と一致するもの

放棄ドメインの問題

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以前から映画の公式サイトのドメインについては気にはなっていたけれども、企業のキャンペーンサイトのドメインで同様のことを調べた方がいらっしゃるのでメモ。

インターネット広告のひみつ ~ 放棄ドメイン名によるブランド棄損問題
http://blog.netadreport.com/2010/09/blog-post_26.html



・短期間しか利用しないのに独自ドメインを取得して、すぐに放棄してしまう側
・品質スコアのリセットを確実に行えない検索エンジン側の技術
・上記のような隙をついて、中古ドメインを取得する側
・そういうドメインを買って利用する側

それぞれの問題が絡んで、こういった事象が発生していると言えそう。

と書いたけれども、「他人が放棄したドメインが、放棄後すぐに他者が取得できてしまう仕組み」のほうが問題の気もする。世界的に議論が熟さないと変わらない問題なので、すぐに変わるとはもちろん思わないけれど。

検索エンジン側の技術としては、世界的シェアはGoogle が圧倒的なので、このあたりのハンドリングも適切に行う仕組みのあるGoogleのシェアが高い地域では、あまり問題にならないのかもしれない。

日本もYahoo! Japan がGoogleを採用することになったので、放棄ドメインのSEO的価値はかなり下がるはずなので、こういう問題が取り上げられることも少なくなるのかな。

ちなみに、以前取り上げた旧映画の公式サイトは、引越し屋の一括サイトから「Afilink 川浦温泉」というアフィリエイトサイトに姿を変えている。

http://www.tatoe-sekaiga.jp/index.html

以前、「映画のPR用の独自ドメインサイトが、2年以内で半数以上がなくなっている。」 という記事を書いたのだが、これに関連したトピック。

一昨年公開された「たとえ世界が終っても」という映画があり、そのPR用の公式ホームページが以前は独自ドメインで運用されていた。出演されている 俳優さんたちは、演技派として評価の高い方が多く、Amazon などでのユーザー評価も比較的高い映画である。

たとえ世界が終わっても CYCLE SOUL APARTMENT スペシャル・エディション [DVD]

その映画の公式ホームページとして利用されていたドメインが、今ではなぜか引っ越し業者への一括見積もりのサイトになっている。

そして、映画のタイトル「たとえ世界が終っても」で検索すると、国内の主要な検索エンジンである Yahoo! Japan、Google、Bing ともにこの引越し見積もりのサイトが最上位といえる場所に表示される。(いずれも、2009年12月4日現在)

Google は、「サイトの所有者が変わったら、サイトの品質スコアはリセットされる」とコメントしているようだが、実際にはそうはなっていない。Yahoo! や Bing においても、そういったことを自動判別するのは現状は難しいのだろう。

Whois データベースで現在のこのドメインの所有者を調べてみたが、やはりSEO関連の会社さんだった。SEO的に価値が高いのに放棄されるドメインを取得し、それらを中古ドメインとして販売しているらしい。

こういったことは、

・短期間しか利用しないのに独自ドメインを取得して、すぐに放棄してしまう側
・品質スコアのリセットを確実に行えない検索エンジン側の技術
・上記のような隙をついて、中古ドメインを取得する側
・そういうドメインを買って利用する側

それぞれの問題が絡んで、こういった事象が発生していると言えそう。

ただ、「問題」といっても法的には誰にも全く違法性も発生しなさそうなので、あくまでモラルというか、考え方の問題で、「世の中にはいろんな商売のやり方があるものだ」と言う程度のもの。(ドメイン価値をリセットされたりするリスクが怖いので今後はやりにくいビジネスだろうけれども。)

それにしても、映画の「公式サイト」だったドメインが、ほかの人に取得されて「ファンサイト」と称してアフィリエイトサイトになるのであれば、その作品に対しての多少のリスペクトも感じられるので、まだありなのかな(それもやな感じだけど)とは思う。しかし、さすがに映画とは全く関連性のない、引越し屋の見積もりサイトになって無機質に売りに出されているのはなんだかなぁ。
2年ほど前に、映画がどのようにネット上でPRとして動画を利用しているかを調べたことがあったのだが、ふっと思い出してそれらのサイトを久しぶりに踏んでみた。

独自ドメインを取得してPRしていたもののうち、半分以上は何らかのエラーを返すか、ドメイン広告が画面一面に表示されたりして消滅している。

メジャーなところでは、仮面ライダー電王みたいなものがこの状態。

ひどい場合には、元々公式サイトであったはずなのに、「ファンサイト」に乗っ取られれて、アフィリエイトに利用されていたりする。

SEO的には、 Googleはドメイン所有者が変わった場合には、品質スコアはリセットされるとコメントしているよう。

だから何だ、ということはないのだけれども。
プロジェクト型で永続性を前提としない事業を行う場合に、プロジェクトのために独自ドメインをわざわざ取得し、プロジェクト終了後そのドメインを放棄した際に問題が起こったとき、放棄した側の道義的な責任のようなものが気になったので、一応メモ。

海外サイトの記事より
http://www.reelseo.com/youtube-click-to-buy-link/

  • 1st Line: Lead off with the call to action description: Start off with an action verb (”buy,” “see”, “Learn more,” etc..) and the keywords that match the video content. Example: “Buy our Blentec blender here!”
  • 2nd line: Insert the Hot URL. (Try to put it all on its own line, right below the call to action) Example: http://www.blendtech.com/youtube-blender1
  • 3rd line (and maybe 4th): Add more keywords relating to the video content and what people can expect to see when the click on the link.
何のことはない、日本でもアダルト系のアフィリエイト狙いの連中がやっているような内容だが、シンプルにこういったことを続けていく努力も重要なのだろう。


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