動画配信・DRM・VSEO・動画マーケティングで「NHK」と一致するもの
日本放送協会(NHK)は1日、動画配信サービス「NHKオンデマンド」のPC版サイトをリニューアルした。
PC版サイトは従来、Windows Media Video形式で動画を配信していたが、4月1日からはFlash Video形式へと変更。これによって、サービスを利用できるOSやWebブラウザーの種類が増えた。また、ビットレートは従来の1.5Mbps、768kbpsに加えて、新たに384kbpsを追加した。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Interview/20100316/345850/
海外と比べて日本はビデオ・オンデマンド(VOD)サービスの利用が進んでいない。海外とのビジネス環境の違いは何か。
米国には月額料金を基本とした巨大な有料放送のビジネスがあり、視聴者は有料サービスの利用に慣れている。このことが要因だろう。逆に米国にはNHK(日本放送協会)のような受信料制度はない。英国の環境は日米のハイブリッド型だ。NHKの受信料に相当するライセンス料の支払いが必要なBBCと、有料放送のBSkyBが共存している。フランスも英国同様だ。ポイントは、有料放送のビジネスが日本よりも大きいこうした地域では、VODのような有料コンテンツに追加の代金を支払うことに消費者が慣れているということだ。
http://japan.cnet.com/special/story/0,2000056049,20408302-3,00.htm
アメリカ国内のバンクーバーオリンピックの動画配信の内容を知らせる記事。
日本ではNHKが担当。
http://www9.nhk.or.jp/olympic-streaming/
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20100106/1021991/
現行の推奨環境は、OSがWindows XP SP2、SP3/Vista(32ビット)でブラウザーがInternet Explorer 6.0以上。Windows Media対応の動画フォーマットで、再生にはWindows Media Player 10以上を使用する。動画フォーマットをFlash Videoに変更することで、今まで要望が多かったWindows搭載パソコン以外からも使用したいという声に応える。
来年4月にはWindows Media DRMをやめ、全面的にFlash Videoに移行するという。これにより、ようやくMacユーザーにも正式に門戸が開かれることになる。しかし、画像品質の向上と番組の網羅性は今のところ改善の動きは見えていない。今後もぜひ、ユーザーの声を聞き、21世紀にふさわしい番組配信の姿を追求してもらいたいものだ。
http://bb.watch.impress.co.jp/docs/news/20091203_333120.html
「NHKオンデマンド」のPC版では現在、Windows Media Video形式で動画を配信しており、動作環境はOSがWindows Vista/XP、WebブラウザはInternet Explorer 6.0以降に限定されている。NHKでは、2010年4月に配信形式をFlash Videoに変更することで、OSではMacintosh、WebブラウザではFirefoxなどからも「NHKオンデマンド」の利用が可能になるとしている。なお、Flash Video形式での具体的な動作環境は今後告知する。
http://japan.cnet.com/clip/global/story/0,3800097347,20404606,00.htm
同報道によると、YouTubeは、CM抜きで、番組当たりの価格が1.99ドル、そして、放送翌日から購入可能にするという、AppleやAmazonが既に提供しているのと同様のモデルを想定しているという
このくらいまで料金であれば、Youtube の集客力からしても、かなりの収益性になるのかも。日本で、NHKオンデマンド ですら全く収益化の見込みがたたないようなので、やはりチャネルをうまく利用する方法が有料ストリーミングの本流になるのだろう。
昨年12月にスタートしたNHKのPC向けVODサービス「NHKオンデマンド」は、有料利用者数が予想を大きく下回っている。(中略)
NHKオンデマンドの苦戦の経験から関本氏は、「PCだけでは市場として成り立たない。市場は実は、ない」とまで言う。「市場がない中でNHKは何をやっていくのか、NHKのミッションは何なのか、頭を悩ませている」
「半年前、テレビ局の人に、テレビ番組はお茶の間でリアルタイムで見てもらうのが大事なんだと言われて愕然とした。日本国民はそんなに暇じゃない」(夏野氏)
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20091013/188201/
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/24287.html
日本放送協会(NHK)は16日、12月1日に開始した映像配信サービス「NHKオンデマンド」の利用状況などに関する説明会を開催した。合わせて、「NHKオンデマンド運用室」も公開された。
業界が盛り上がるためには、このNHKオンデマンドが採算判断の目安とされる3年間の間にどれだけ拡大できるかも大きくムードに影響すると思うが、今のところ出てきている数字からすると少し厳しい数字かもしれない。
Windows OS 限定で始めたのは仕方のないことかもしれないが、ブラウザも限定されてしまっているのはFirefox を利用している技術好きPCヘビーユーザー・アーリーアダプタの取り込みに苦労するのではないだろうか。有名ブロガーなどが、IEで記事を投稿しているとはあまり考えにくいので、ネット上の口コミなどが現状では期待しにくいか。(私自身も Firefox で利用できるのであれば間違いなく試しに契約をしていたと思うのだが。)
プラットフォームの拡充は絶対条件のように思えるが、Silverlight の信頼性の問題もあるので、すぐには難しいのか。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0812/10/news083.html
一方、ドキュメンタリー番組などに出演した一般人から許諾を得る作業に苦労しているという。「国内では年間300万人が引っ越しする」ため、過去の出演者を探すだけで一苦労だ(「過去のNHK番組に出演した人、探してます」――CPRA、番組2次利用で)。
出演者が見つかっても許諾を得られない場合もある。例えば、過去に出演した番組を配信されると「昔貧しかったことや不良だったことがバレるから嫌」といった理由で断られるケースもあるという。
コンテンツの流通を促進させたいのであれば、コンテンツの制作者の権利を不当に買いたたくことを議論することよりも先に、こういった制限をなんとかするほうが良い気がするのだが。
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20385024,00.htm
さすがにNHK の事業で初動1週間で1万人に満たないのは厳しいか。年末の紅白あたりが見られるのであれば、また話が変わってくるのかも知れないが。
個人的には、一瞬だけ申込みをしようと思ってアクセスしてみたところ、IEが必須だったのでやめた。アーリーアダプターを取り込むためには、Firefox 対応などを検討する必要はあるのかも。
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/12/04/029/
Windows Media DRM形式でやるだけならそれほどのインパクトはないか。有料動画配信サービス「ビデックスJP」 を展開するビデックスは4日、英BBCの番組を高画質でネット配信するサービスを開始したと発表した。4月までに245作品を配信する予定で、「ガラパゴ ス」「ブルー・プラネット」については、BBCの番組配信としては、EU、北米に先駆けたフルハイビジョンでの配信となる。
ビデックスによると、BBCの番組のネット配信は、これまで5~10本などの規模では行われてきたが、200本以上というまとまった数でネット配信するのは日本で初めてという。
4日の配信第1弾作品は、自然ドキュメンタリーの「ブルー・プラネット」やコメディ「リトルブリテン」など76作品。2009年1月に第2弾(76 作品)、2月に第3弾(37作品)、3月に第4弾(36作品)、4月に第5弾(20作品)の配信を予定しており、2009年4月までに計245作品を配信 する。
このうち、「ブルー・プラネット」「ガラパゴス」については、EUや北米に先駆け、ビットレートが5~8Mbpsのフルハイビジョンで配信。その他 の作品も、3Mbpsの高画質となっている。配信は、PCへのダウンロード型レンタルサービス(1週間)で行い、ほとんどの作品が字幕付きとなっている。
対応OSはWindows 2000/ XP/ Vista、Windows Media Player 10以降が必要。Mac OSには非対応。データはDRM保護されている(Windows Media DRM 10)。
料金は、210円~420円(税込)/作品。決済はクレジットカードまたはプリペイドサービス「ビットキャッシュ」の利用が必要となっている。
柳下社長は「NHKオンデマンドにも負けないサービス」と自負
ビデックスは2004年に設立。2006年から、映像の有料ネット配信サービスを開始し、現在有料会員22万人、約4万2,000作品を配信している。BBC番組の配信は、英BBCの海外事業を展開するBBC Worldwideとの提携により実現した。
4日開かれたサービス開始の記者会見で、ビデックス代表取締役社長の柳下洋氏は「アクセス数が全てというインターネットの世界の中では『悪貨が良貨を駆逐する』という状況が続き、無料サービスが主流になってきた」と現状を指摘。
「良質な映像の価値を最大限に高めるためには何らかの取り組みが必要であり、そのために、(1)有料サービス、(2)高画質、(3)グローバル展開、(4)マルチデバイス、の実現に取り組んできた」と説明。
「配信インフラのコストを削減することで、削減した資金を高画質化のために振り分けてきた」とこれまでの同社の取り組みについて述べた。
その上で、「今回のBBCの番組の配信は、1日に始まったNHKオンデマンドにも負けないタイトル数や品質となっている」と強調。「今後は、PCだけでなく、テレビや携帯電話、ゲーム機などに配信対象を拡大していきたい」と述べた。
同社執行役員でVOD事業部 事業部長の田谷小百合氏は、「お勧めはやはり『ブルー・プラネット』。被写体の動物が画面一杯に映る高画質でダイナミックな映像を楽しんでもらいたい」と話していた。
海外の映像を持ってきてもそれほどエンターテイメント的な需要もないので、なかなか難しいのでは。
http://www.rbbtoday.com/news/20081125/55963.html
NHKオンデマンドがVODサービスあるいはIPTVサービスのキラーになる可能性はある。プロジェクトXや大河ドラマなどの人気番組はもちろん、利用 者の多い語学番組も視聴に向いているコンテンツといえるだろう。語学番組に関しての詳細は不明だが「新3か月トピック英会話」「100語でスタート! 英 会話」「テレビで中国語」「テレビでイタリア語」などが挙がっている。所氏が言うように、VODという言葉を聞いてもピンと来ない人々は大勢いる。これら の人がNHKを介して接触するようになれば、マーケット創出への第一歩となるかもりれない。優良なコンテンツはふんだんにあるだけに、こちらの展開には期待したいが、コンテンツごとに数百円ずつとなるとNHKでもなかなか難しいかも知れない。
http://natalie.mu/news/show/id/10965
ネット配信ではこういった希少性の高いもののアーカイブドコンテンツの蓄積がキラーコンテンツとなりうる。NHKの公式サイトに新コンテンツ「NHK青春ラジカセ」がオープン。1970~80年代にかけてNHK-FMで放送されていた人気番組「サウンドストリート」が無料ストリーミング放送されている。
このサイトは「サウンドストリート」の放送開始30周年、NHK-FMの40周年を記念して開設されたもの。ストリーミングでは著作権の関係でオンエア楽 曲はカットされているが、当時の若者たちを魅了した個性派ディスクジョッキーによる懐かしのトークをフルで楽しむことができる。
現在公開されているのは1982年5月17日と24日に放送されたDJ佐野元春による放送。26年前の彼が何を考えていたのか、このストリーミング音源で追体験してみよう。
ちなみに、放送当時の音源がNHKにほとんど残っていないため、この企画は一般から提供された番組の録音テープにより実現したとのこと。
注目。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081112/319104/
メモ。インデックスは2008年11月12日,NHKと共同で開発した携帯電話機向け動画視聴ソフト「Mojie」(モジエ)のパソコン版の提供を同日に開始したと発表した(発表資料)。
Mojieは,ナレーションデータや字幕放送に使われるテキストデータをメタデータとして活用することで,見たいシーンを検索したり,「よむモード」と 「みるモード」で動画を視聴したりすることができるソフトウエアである。動画配信サービスの提供会社は,動画と字幕テキストにより発信したい情報を効果的 に利用者に伝達することができるようになるという。
まずは動画配信の専用インフラの提供会社であるJストリームのストリーミング配信サービス(動画フォーマットはFlash Video)のオプションとして,企業などに販売していく。インデックスは現在,Windows Media Video(WMV)向けのバージョンも開発を進めている。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0811/04/news112.html
当初の予定では9月の放送の予定ではなかったか?NHKは、NHKスペシャル「デジタルネイティブ~次代を変える若者たち」を11月10日午後10時から総合テレビで放送する。物心がついたとき からネットを使うことが当たり前だった世代「デジタルネイティブ」が社会の中心になると、世の中はどう変わるかを追ったドキュメンタリーだ。
番組では、「デジタルネイティブならではの感性で会社組織を運営する日本の若者たち」や、ネットを駆使する米国の15歳のベンチャー企業CEOや、ネットで世界の若者とつながるウガンダの25歳の新聞社社員などが登場する。
番組専用の動画サイトで「我こそはデジタルネイティブ」というテーマで世界中の若者から募集した動画や、Webカメラで投稿者にインタビューした模様も紹介する。現在、動画サイトではインタビュー素材など85本が視聴できる。
NHKは「多角的な取材という観点から、動画投稿サイトが効果を上げることが分かった。今後も動画投稿サイトを活用した番組制作の可能性を追っていきたい」としている。
http://www.privatestreaming.com/2008/07/16/nhk-1.html
NHK程の影響力を持ってしても、あまり大した素材が集まらなかったのではないかと推測。内容もそれほど期待できないか。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0810/06/news097.html
へぇ。ブログツールのようなもののほうが良い気がするが・・・。NHKは10月6日、「NHKオンラインLabブログ」の2周年を記念し、「NHKオンライン」で配信している動画を再生するWindows Vista用ガジェットを公開した。
NHKオンラインのトップページで配信している「おすすめ動画」をガジェット上で再生。番組のプロモーション動画などが視聴できる。
NHKオンラインLabブログに関する意見を募集するアンケートも同日始めた。抽選でNHK時計などが当たる。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0809/17/news074.html
NHKは9月17日、中国の複数の動画共有サイトに対し「NHKの番組が無断で投稿された際、削除要請に直ちに応じる」という内容の覚書を交わすよ う求めていることを明らかにした。これまで個別に削除要請を行っていたが、中国の一部のサイトでは削除に応じてもらえないケースがあったという。中国国内の投稿サイトは当局による認可制になっているのだから、当局に介入してもらうというのはできないのだろうか?覚書は「NHKに無断でアップロードされた番組動画を動画共有サイトで発見した場合、NHKがサイト側にメールで通知する。連絡を受けたサイトは、直ちに削除する」という内容。
NHKが動画サイトに対し、覚書を交わすよう求めるのは初めて。動画サイト名は明らかにできないとしている。
NHKは12月から、過去の番組を有料配信する「NHKオンデマンド」をスタートする。「中国の動画サイトに、番組がまるごとアップロードされたままでは、NHKオンデマンドのサービスが成り立たなくなる」(同社広報部)という懸念もあり、覚書を求めることにした。
民間の個別レベルでは中国人のモラルの低さからいって、労力がばかにならなさそうだが。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080917/315005/
NHKは2008年9月17日,2008年12月1日に開始予定の動画配信サービス「NHKオンデマンド」のサービス概要と,配信対象となる番組を発表した。これが販売でなく、Yahoo! 動画のようなところに出てくれば潮目が変わるのだが。広告がついてしまうのはやはりまずいのだろうか。民放でこのクラスの動画をリアルタイムに無料で出すところは出てこないか。配信する番組は(1)見逃し番組:NHK総合,教育,BSハイビジョン,BS1,BS2の5波の番組から,1日10~15番組を放送の翌日から1週間程 度配信,(2)ニュース番組:「おはよう日本」「ひるのニュース」「BS列島ニュース」「ニュース7」「ニュースウォッチ9」を放送数時間後から1週間配 信,(3)特選ライブラリー:NHKアーカイブスに保存している放送済みの名作や人気番組を権利許諾期間に応じて配信――の3カテゴリーある。
9月17日時点で権利承諾が得られている番組は,見逃し番組向けに「連続テレビ小説 だんだん」「大河ドラマ 天地人」「NHKスペシャル」「プロフェッショナル 仕事の流儀」「その時 歴史が動いた」「BS日本のうた」「英語でしゃべらナイト」「BS熱中夜話」「きょうの料理」など82番組,特選ライブラリー向けに「映像の世紀」 「NHK特集」「プロジェクトX 挑戦者たち」「歴史への招待」「トップランナー」「100語でスタート!英会話」「おじゃる丸 傑作選」など57番組238本ある。いずれも引き続き権利許諾交渉を続け,12月1日のサービス開始時にはさらに多くの番組を提供する予定で,特選ライブ ラリーについては125番組1344本(内10分以内のミニ番組255番組含む)を提供できる見込みであるという。
NHKオンデマンドはPC向けとテレビ向けに同一番組を提供する。PC向けはWindows Media形式で,低ビットレート用として768kb/s,高ビットレート用として1.5Mb/sの2種類のフォーマットで,NHKが直接B to Cサービスとして提供する。テレビ向けにはデジタルテレビ向け映像配信サービス「アクトビラ」と,CATV(ケーブルテレビ)事業者のJCOMが提供する 映像配信サービス「J:COMオンデマンド」,NTTぷららがNTT東西地域会社のフレッツ光向け映像配信サービス「ひかりTV」で提供され,いずれも HDTV(高精細度テレビ)の番組(旧作番組はアップコンバート)として配信される。PC,テレビ向けともデジタル著作権(DRM)で保護されており,録 画はできない。
販売形態は,見逃し番組と特選ライブラリーのそれぞれを単品で販売する「単品販売」と,見逃し番組,ニュース番組を月間見放題で販売する「見逃し 見放題パック販売」,特選ライブラリー番組を複数本まとめて割引販売する「パック販売」の3種類を予定している。具体的な販売価格については市場調査の上 10月に改めて発表するとしているが,「単品販売はレンタルビデオの料金程度」(NHK)という。
米国の Hulu のような事例が増えてくれば、ネットの魅力が上がってくると思うのだが。
http://jp.techcrunch.com/archives/20080901can-hulu-be-a-bigger-business-than-youtube/
英国放送協会(BBC)の子会社であるBBC Worldwideが音楽ダウンロードサービスの準備を進めている。BBCでは、テレビやラジオ放送向けに、さまざまなバンドがBBCのスタジオで録音した楽曲をアーカイブに保存している。同社は、これらの楽曲の無料ストリーミングサービスと有料のダウンロードサービスを提供することを計画している。BBCがラジオやテレビで放送している音楽番組では、BBC本社で録音されたライブセッションの特集を頻繁に組んでいる。各番組で扱う楽曲は、現在のシングル曲、人気楽曲のアコースティック版、他アーティストのカバー曲などさまざまだ。英国では、同局のラジオ放送Radio 1の人気番組Live Loungeへの出演を目標にしているポップアーティストも多い。またBBCは、大規模な野外ロックフェスティバルGlastonbury Festivalの独占放送権も有している。当然、同イベントでのライブ演奏はBBCがしっかりと録音し、Radio 1でもリクエストに応じて流している。しかしBBCにとって、これらの楽曲を追加コストなしにラジオで放送できることよりもメリットの大きいことは一体何か。それは言うまでもなく、音楽ファンにそれらの楽曲を有料で提供することだ。有料での楽曲提供はすでに経験済みのBBC
BBCが録音した楽曲の有料での提供はすでに前例がある。同社が録音したライブセッションは、これまでもCDシングル曲のB面やアルバムのボーナストラックとして提供されてきた。たとえば、英国のバンドであるGomezが最近リリースした記念アルバム「Bring It On」にもBBCが録音した楽曲が収録されている。また1994年には、BBCが録音したBeatlesの膨大な数の楽曲がCD化された。今のところ、このBBC Worldwideのプロジェクトを支持している大手レコード会社はEMIのみだが、英音楽雑誌Music Weekによると、BBCはそのほかの大手レコード会社とも交渉中だという。また、同サービスの開始は早くて2009年1月になるだろうと同誌は報じている。
このようなプロジェクトには大いに賛成だが、デジタル著作権管理(DRM)技術や低ビットレートのコード化で消費者を苦しめないことが条件だ。そもそも、われわれはテレビライセンス料の一部として、すでにこれらの楽曲に対する料金を支払っている。もっとも正確には、料金を支払ったのはわれわれの親だが。
無料のストリーミングサービスは広告支援型のサービスになるといわれているが、(テレビライセンスの購入を通じてすでに受信料を支払っている)英国のテレビライセンス保有者は不快に思うかもしれない。
しかし少なくとも、この新サービスによって、多くのバンドは、次代のBeatlesやLed Zeppelin(Led ZeppelinもBBCが録音したライブセッションCDをリリースした)になれなくても、BBCを通じて自分たちの演奏がリリースされることになる。
http://www.nikkeibp.co.jp/news/manu08q3/583618/
それほど利用頻度が高くなるとも思えないが、業界動向としてメモ。インフラだけどんどん整って、利用方法があまりないという図式はあまり変わっていないという気がするが。アクアキャストは,同社の携帯電話機向け動画配信用ASPサービス「MediaCast Movie ASP」が,NHKエンタープライズが運営する携帯電話機向け公式サイト「NHKストリート」に採用されたと発表した。アクアキャストは,同サイトにおい て2008年9月1日から,動画のストリーミング配信サービスを提供している。
MediaCast Movie ASPは,アクアキャストが日立製作所グループと共同で開発した携帯電話機向けの動画配信サービス。独自の圧縮技術を使用することによって,携帯電話機に パケット通信で,最大30フレーム/秒の動画を配信ができる。また,NTTコミュニケーションズの配信環境を活用することで,信頼性の高い動画配信が可能 となり,生中継などの配信にも対応できるという。
日経エレクトロニクスの記事
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/TOPCOL/20080729/155594/
「映画だけコピー・ネバーで放送してくれれば…。混在でやってくれれば問題は一挙解決なんですけどねぇ」
7月24日に行われた「デジタル私的録画問題に関する権利者会議」の記者会見に顔を出してきた。会見そのものは大荒れになった7月10日の文化庁 文化審議会の私的録音録画小委員会(Tech-On!関連記事)を受けて,権利者が従来の主張を繰り返すという内容で,正直言って新味に乏しかったし,実演家著作隣接権センター(CPRA)の椎名和夫氏の話なら先日たっぷり聞いている(Tech-On!「椎名氏へのロング・インタビュー」)。何となく気が進まず,他の取材などにかまけて後回しにしているうちに,気づいたらTech-On!にニュース記事を上げるタイミングを失っていました。すみません。代わりにITproの記事とPConlineの記事をリンクしておきます。
それでその会見の後に,出席者の一人である日本映画製作者連盟の華頂尚隆氏をつかまえていろいろ聞いた。会見に来た他の記者たちには,椎名氏と日本音楽著作権協会(JASRAC)常務理事の菅原瑞夫氏が人気だったので,ちょっとチャンスだったのだ。
華頂氏はいわゆる「見出しになる」発言が多い人物で,常々,「映画はもともとコピーを認めていない」と主張している。コピーを認めていないが,テレビ放送ではコピー・フリーもしくはダビング10として放送されてしまうから,その分を「私的録画補償金の対象にせよ」というわけだ。異論はあるだろうが,意見としては筋は通っている。
この論理だと,もしコピー・ネバー放送なら補償金はいらないはずである。そこを確認すると「そうだ」と言う。ならば,テレビ局にお願いして「映画はコピー・ネバーで放送してもらえばどうか?」と尋ねたら,冒頭の答えが出てきた。華頂氏は続けて「ダビング10とコピー・ネバーの放送を混在させることは技術的にはできるはずなんですけどね。なぜかできないと言われるんですよ。なんでできないんですかね」と逆に聞いてきた。
記者も華頂氏の言うとおりだと思う。地上デジタル放送は放送波に含まれたコピー制御信号によって,録画機側が放送をどう扱えるかを決められるしくみになっている。コピー・フリー(制約なしにコピー可),コピー・ワンス(1世代のみコピー可),コピー・ネバー(コピー禁止)が選べるほか,コピー・フリーのオプションとしてEPN(出力保護付きコピー・フリー)が選べる。さらに,コピー・ワンスのオプションとして「ダビング10」がこのほど加わった。
番組ごとにこれらの信号を切り替えて放送すれば,今言われているテレビの録画の問題の大半は解決できる。映画はコピー・ネバー,報道番組やCMはコピー・フリー,バラエティ番組などはダビング10,教育番組などはEPNなどと番組の特性ごとに切り替えれば,「クリエーターの保護」と「ユーザーの利便性の確保」の両立が十分に可能なはずだ。というか,そのための技術なのである。
しかもこうした制御はデジタル放送だから可能なのである。いわばデジタル・テレビならではのメリットなのだ。アナログ放送ではこうした技術がなかったから全部コピー・フリーにせざるを得ず,「クリエーターが不当に我慢を強いられていた」という側面は無視すべきではない。コピー制御信号の有効活用は本来であれば,アナログ放送からデジタル放送へ移行すべき最大の理由の一つになってもおかしくないと個人的には思う。
テレビがアナログからデジタルになって画質が良くなった,けど不自由になった,ユーザーも権利者も不満が増えた,ではつまらないではないか。デジタル革命はすべての人に等しく新たな自由をもたらすべきだと思う。記者は割とナイーブにそう信じているのだけど,どうだろうか。
そういえば,総務省 情報通信審議会の「デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会(デジコン委)」の2006年度の会合で,NHKの委員が「教育テレビの番組で一部EPN化できるものはないかについて検討しています」と発言したことがあった(オブザーバーで出席していたNHKの元橋圭哉氏が第6回,第12回,第13回でその趣旨の発言をしている。デジコン委のPDF議事録へのリンク,第6回,第12回,第13回)。あれはどうなったのだろうか。まだ検討中だといいのだが。
ちなみにこの話にはちょびっと続きがある。華頂氏は「もしそうなったら某タレント事務所の意向で,特定のCMだけコピー・ネバーになったりするかもしれないね」という。確かにそうかも。あの事務所ならやりかねない。けどね,録画できないCMタレントなんてスポンサーが拒否するでしょう。あるいは,それでも使いたいタレントなら,それはそれで「健全な競争」の成果という気がする,と答えておいた。
言われてみれば、確かにそうだな、という内容。基本的にDRMは個別にコンテンツごとにつけられるもの。
ただ、そういう運用にすると、テレビ局的には映画のみでなくすべてのコンテンツをコピーネバーにしたいということにもなりかねず、そうなるとさらに議論が混乱するか。
It Media News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/15/news107.html
NHKは7月15日、テーマに沿った動画を募集し、チェックした上で掲載する動画投稿サイトを開設した。ドキュメンタリー番組「NHKスペシャル」で9月に放送する「デジタルネイティブ」企画の一環。投稿された動画の一部は番組で紹介する。
テーマは(1)あなたが最も「インターネットならでは!」と思った体験を教えてください、(2)インターネットはあなたに何をもたらしましたか、(3)インターネットを使って、あたなは世界をどう変えようとしていますか――の3つ。
動画は1本3分以内、200Mバイト以内で、投稿した本人が登場することが条件。NHKがチェックした上で問題なければ掲載する。投稿から掲載まで数日かかるとしている。
サイトには現在、自称“mixi依存症”だった中村初生さんがネットについて語る動画や(「mixi依存症なんです」――ソーシャルネットで人生が変わった26歳女性)、米国でネットを駆使して起業した14歳の少年のインタビューなど4本が公開されている。23日に英語版サイトも開設する予定だ。
「デジタルネイティブ」とは、物心がついた時にはインターネットを使うことが当たり前だった世代。サイトでは「我こそがデジタルネイティブ」という世界中の若者からの回答を待っているという。
番組では、彼らが社会の中心になった時、世の中がどう変わるかを追う。
ネット動画や投稿サイトに関しては、案外民放よりもNHKのほうが対応が早い。
記事のムードで行くと、番組は薄い内容になる可能性も高いかも。
Web ザテレビジョン エンターテイメントニュースの記事
http://blog.television.co.jp/entertainment/entnews/2008/07/20080714_02.html
NHKは、本日7月14日(月)よりデジタルラジオで動画番組の放送を開始した。
デジタルラジオとは、'03年10月から首都圏の一部と近畿地方の一部で実用化試験放送を始めたニューメディア。チャンネルは(社)デジタルラジオ推進協会が運営し、NHKや首都圏と大阪の民放ラジオ局が番組を供給している。首都圏、近畿地方とも各9チャンネル体制で、視聴には、受信機搭載携帯電話や専用端末などが必要となる。
デジタルラジオの特徴は、CD並みに高音質の音声が聴け、一度に複数の番組を視聴できるマルチチャンネルも可能なほか、「ラジオ」という名が付きながらもデータ放送や画像も見られるところ。NHKでは、実用化試験放送開始以来、1日10時間の音声放送、データ放送、静止画放送を行ってきたが、ついに動画放送に乗り出す。
NHKでは、'11年以降のデジタル放送時代を見据え、公共放送にふさわしい移動体・携帯向けサービスに適したコンテンツの開発、編成のあり方、通信との連携、ダウンロード型サービスの可能性について検証中だが、このデジタルラジオでの動画放送もそのトライアルの一環。
動画番組は全部で20本の予定。5分番組のアニメ「あのねのとみぞう」は、携帯電話の中に住む不思議なキャラクター“とみぞうくん”が、毎回こっそり悩みを打ち明けるアニメーション。また、「女子力アップのオトメ・ラボ!」では、タレントの堀越のりが、オシャレと恋愛の情報に敏感な若い女性向けに役立つ情報を紹介する。ほかにも、モーツァルトの曲を高品質の音声と曲にちなんだ映像で紹介する「毎日モーツァルト」、タレント・中島史恵がヨガを教える「きょうからはじめる やさしいヨガ」、ある芸能プロダクションの会議室で繰り広げられる人間模様をコミカルに描いたドラマ「会議は踊らない?」をはじめ、デジタルラジオの特性を生かして、日本語・英語・中国語・韓国語の4カ国語の放送の中から視聴者が好きな言語で視聴できる「多言語むかしばなし」など、デジタルラジオならではのコンテンツが満載だ。
携帯では、IP通信ベースの配信より、テレビの視聴のほうが需要が多いか。
アニメ!アニメ! の記事
http://animeanime.jp/biz/archives/2008/07/nhk.html
NHKはインターネット動画配信の新興企業Joostの運営するサイトで、日本のアニメ、マンガ、ゲームの海外向け情報番組「imagine-nation」を8月から配信する。
「imagine-nation」は、NHKの海外向けのチャンネルであるNHKワールドTVで、週6回放映されている30分番組。最新のエンタテインメント作品やクリエイターのインタビューなどから構成されている。世界で人気の高い日本のポップカルチャーを通じてNHKに親しんで貰う目的がある。NHKとJoostの連携は、この程開催された洞爺湖サミットのニュースを伝えるニュース番組「Newsline」から始まった。そして、コンテンツ供給の第2弾として「imagine-nation」の配信を始める。
番組は英語で配信され、無料で誰でも利用が出来る。NHKワールドTVと同様に、世界的に人気の高い日本のポップカルチャーの番組をまず配信することで、サービスの利用を進める狙いとみられる。Joostはインターネットを利用した格安電話サービスで知られるスカイプの創設者であるニクラス・センストローム氏とヤーヌス・フリース氏が2006年に設立した。P2P型のシステムを利用して、テレビ番組の配信を行う。
サイト公開は昨年5月と歴史は浅いが、既に数あるインターネット動画配信サイトのひとつに成長している。現在のコンテンツ供給者には、MTVやパラマウント、それにイギリスのアニメーション制作会社アードマンなど大手企業が多数含まれている。日本からのコンテンツ提供はこれまで少ないが、NHKとの提携により会社の知名度は一気に高まりそうだ。一方、NHKは昨年暮れの放送法改正で、オンラインビジネスが可能になってとし、今年暮れには独自のオンデマンドサービスを開始する予定である。今回のJOOSTとの提携も、そうした環境の変化を踏まえた新たな試みである。
日本のテレビ放送局は、インターネットを通じた番組配信の取り組みが世界的に遅れているとされる。国内放送事業の巨人であるNHKの海外向けのオンライン配信の取り組みやオンデマンドサービスは、他の民間放送局にも大きなインパクトを与える可能性が高い。
今後のNHKの動きで、国内のテレビ局の動画配信の方向性も見えてくる部分も大きいと思われるので、注目度大。
IT Media News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/02/news093.html
ドワンゴは7月2日、子会社ニワンゴが運営する「ニコニコ動画」上に投稿された動画のうち、映像関連の業界3団体加盟企業の著作権を侵害するコンテンツを削除すると発表した。ユーザーが別のコンテンツを加えて編集したいわゆる「MAD動画」も削除するとしている。
3団体は、アニメ各社が加盟する日本動画協会と、映像制作会社や映像ソフトメーカーが加盟する日本映像ソフト協会、映画各社が加盟する日本映画製作者連盟。
ドワンゴは3団体からの要請を受けて著作権侵害対策について協議し、同社が(1)これまでに投稿された、3団体会員企業の著作権を侵害した動画を削除する、(2)新規に投稿される動画も監視し、著作権侵害があれば速やかに削除する――ことを提案。同意・確認した上で3団体に申し入れ書を提出し、受領された。
ニワンゴは3月、NHKと在京キー局5社に対し「『ニコニコ動画』に無断投稿されたテレビ番組を全て削除する」という内容の申し入れ書を提出している(ニコ動「テレビ番組の無断投稿は全削除」とテレビ局に申し入れ)。
事業を続けていくには、関連団体との健全な関係が不可欠。モラル的にはよい方向に進んでいるが、アクセス数などを発展・維持可能かどうかには疑問符がつくか。
Internet Watch の記事
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/06/24/20049.html
IP技術を利用した動画配信サービス「IPTV」に関して、仕様を共通化することで普及・促進を目指す「有限責任中間法人IPTVフォーラム」が、通信事業者や家電メーカー、放送事業者などの参加により発足した。仕様の標準化により、同じ機器で異なる通信事業者のIPTVサービスを利用できるようにすることを目的としており、IPTVフォーラムでは最初の標準仕様を8月末をめどに策定する。
IPTVフォーラムはこれまで、民間協議会「次世代ブロードバンドコンテンツ流通フォーラム」に設置されたフォーラムとして、2006年から IPTVの技術検討を重ねてきた。IPTVフォーラムでは、最初の標準仕様が策定される見通しとなったことなどから、フォーラムを有限責任中間法人に移行。IPTVサービスの仕様維持団体として、恒久的、継続的な技術およびサービスの基盤を整えるとしている。
IPTVフォーラムには発足時のメンバーとして、通信事業者4社(NTT、NTTぷらら、KDDI、ソフトバンクBB)、家電メーカー5社(シャープ、ソニー、東芝、日立製作所、松下電器産業)、放送事業者6社(NHK、日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京)などが参加。理事長は、慶應義塾大学の村井純教授が務める。
IPTVフォーラムでは今後、8月末をめどに最初の標準仕様(バージョン1.0)を策定する。IPTVフォーラムで技術委員会の主査を務めるフジテレビの関??行氏は、標準仕様について「市販されている端末で、どの通信事業者のサービスでも使えるようにというのがコンセプト」と説明。仕様には、 VODサービスやダウンロード型サービス、IP放送やIP再送信サービスなどが含まれ、標準仕様に基づいた機器であれば、同一の機器で異なる通信事業者の IPTVサービスが利用できるようにすることを目指す。
また、「アクトビラ」やNTTの「ひかりTV」など、既に提供されている動画配信サービスについては、これを包含するような形での仕様になると説明。ITU-Tなどでの国際標準化の動きとも歩調を合わせていき、IPTVフォーラムの標準仕様についてはWebなどで誰でも見られる形で公開していくとした。
メモ。
IT Pro の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080620/308979/
東京ビッグサイトで開催している「ケーブルテレビショー2008」で2008年6月20日,2008年12月1日に開始する予定のインターネット経由でNHKの放送番組を有料配信する「NHKオンデマンドサービス」について,日本放送協会(NHK)NHKオンデマンド室副部長の所洋一氏が講演した。
NHKオンデマンドサービスは,高速インターネット回線に接続したパソコンおよびテレビでNHKが放送した番組に限り,過去の人気番組や“見逃し需要”を狙った過去1週間分の番組を国内限定で展開するサービス。昨年末の放送法改正により,近く実現することとなった。
所氏が講演で「実現に向けて一番大きな話」として紹介したのは,NHKオンデマンドサービスを事業として展開するための収支バランスの問題だ。
放送法改正でNHKがBtoCの事業を行うことが認められることとなったが,一方で「営利を目的としてはならない」「受信料収入を使ってはならない」という制約がある。そのため,独立採算で動画配信サービス事業を展開する必要があり,売り上げと投資のバランスが釣り合うよう,システム投資では動画配信システムにASPを活用するなどしてコストを切り詰めた。
一方,NHKが独自コンテンツのみの展開なのに対し,「Yahoo!動画」など競合となる動画サービスはNHKの番組の一部も取り扱える。「見逃し需要向けコンテンツ(過去1週間分の番組)は他社に提供しない」(所氏)というが,過去1週間分の番組だけの差別化で,大幅に売り上げを伸ばすことは難しそうだ。
番組の販売価格については,所氏は現時点では「競合他社と変わらない価格帯になる」(同)と述べるにとどめた。正式な価格発表は,10月をメドに行う計画。また,今後の収支計画としては「4年後に単年度黒字,7年後に累積損失の一掃を目指す」(同)と語った。
「営利を目的としてはならない」という規定があるのが厳しい。他の民間の放送局で、放送とネット配信を完全に切り離して考えなければならないとしたら、その時点でビジネスが成立しない。通信と放送の融合などが議論されているのに、少し不自然にも思える。
4年後の単年黒字も若干厳しいか。
Asahi.com の記事
http://www.asahi.com/digital/internet/TKY200806020146.html
NHKが5月下旬から、インターネットの大手動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」に、初めて動画の配信を始めた。各放送局はユーチューブに勝手に投稿される著作権侵害を問題視し、削除を進めている。今回は、無断投稿を見分ける新技術を適用して効果を試すため、公式配信に踏み切った。
配信されているのは、NHKが6月6~8日に放送する環境問題を扱う番組の関連動画(30秒~約2分)。5月27日に16本を配信、その後追加した。坂本龍一さんが担当した番組イメージソングや、女優藤原紀香さんが南太平洋の島国ツバルを訪ねた様子などを紹介している(http://jp.youtube.com/user/NHKonline)。
NHKは、ユーチューブ側が新開発した技術で、公式配信した動画と違法投稿の番組を見分け、削除しやすくなるか確かめたいという。7月下旬まで最大約30本を配信する予定だ。
世界中で見られるネットの利点に注目して、番組への関心を高めようとテレビ局がユーチューブを利用する例はある。東京の独立UHFテレビ局・東京メトロポリタンテレビジョンが06年から一部番組を配信、英国の公共放送BBCも映像を配信している。(小堀龍之)
NHKとYoutubeの組み合わせはさすがに珍しいためか、一般紙での記事。
Youtube ブログの記事
http://jp.youtube.com/blog?entry=JhUP3dbHiao
YouTube には、ユーザーの皆さん以外にも、多くのコンテンツホルダーがチャンネルを開設して、様々な動画を配信しています。
そして、期間限定ですが、NHKのチャンネルも公開されることになりました。
すべての動画が高画質対応です。
今年は北海道洞爺湖サミットが開催される年。NHK では、地球温暖化防止のためにさまざまな番組を放送しています。今回はそうした環境番組のプロモーション動画を掲載しています。
まずは 6月6日(金)~8日(日)に放送される特別番組「SAVE THE FUTURE」より、藤原紀香さんや福原愛さん、平原綾香さん、パフュームからのイラスト募集のビデオメッセージや坂本龍一さんプロデュースのイメージソングの紹介動画など、合計16本の動画が見られます。
NHK の番組に関する動画ですので、皆さんが楽しむだけでなく、ご両親やもしかしたらおじいちゃん、おばあちゃんとのコミュニケーションにも役立つかもしれません。今回の NHK と YouTube の取り組みが、皆さんが環境についてもっと知って、身近な人たちに始まり、世界中で協力しあえるきっかけになるとうれしいです。
自前で作れNHK。
http://mainichi.jp/life/electronics/cnet/archive/2008/05/24/20373893.html
NHKはこのほど、インターネット上におけるコンテンツ不正流通への対抗策として、フィンガープリント技術を用いた新たなコンテンツ保護技術を開発した。22日からのNHK放送技術研究所「技研公開」で展示している。
フィンガープリントとは、コンテンツに短い符号を埋め込むことで「誰に販売したのか」という情報を特定する著作権保護技術。いわゆる「電子透かし」の一種として高い特定性能を持つ。
しかし、近年の不正動画アップロードにおいては、複数ユーザーが結託して符号を改ざんし、特定不能にする「フィンガープリント破り」が登場。こうした不正ユーザー側の対抗策に耐性を持つ技術研究が求められていた。
新たなコンテンツ保護技術は、フィンガープリント符号が改ざんされた場合でも、符号上から不正ユーザーを追跡、特定できるというもの。研究実験上の成果では「100万人のユーザーに対し、不正なユーザを99.9999%の確率で特定できる」(展示説明員)といる。
今回、NHKが開発した技術のポイントは、「128bitsの符号で2名までの結託に耐性を持つ符号」、および「不正ユーザーを探し出す追跡アル ゴリズム」の2点という。これにより、不正アップロードコンテンツの符号から結託がされているか、されていた場合はどのユーザーが結託して作成した符号な のかを追跡、特定することが可能となったとのことだ。
NHKでは、2008年12月よりコンテンツ配信サービス「NHKアーカイブス・オンデマンド」サービスを開始する。いわゆる「見逃し対応」も含めた本格的な放送番組をネットで流通させる考えで、放送事業者としても初めての試みとなる。
ただし、YouTubeをはじめとする動画共有サイトにおける、放送番組コンテンツの不正アップロード問題は依然として解決のめどがたっておら ず、コンテンツの権利を有する放送事業者の対応力が問われていた。今回、NHK自らがネット流通事業を立ち上げるにあたり、横行する不正行為の防止におい て技術的な回答を出した形となった。
今回の技術開発について、担当者は「不正者を特定して何らかのペナルティを課すという意図に基づいた開発ではなく、あくまで『特定される』という認識を植えつけて抑止効果を生むことが狙い」と話した。
投稿サイト自体に不正をとめさせるよりも、コンテンツを盗まれたくない企業側がこういった技術を提供していくのは自然な流れか。NHKでないとちゃんとした技術は作れないかも。(おそらく日本のキー局でも無理)
Nikkei TechOn の記事
http://www.nikkeibp.co.jp/news/manu08q2/570952/
NHKは、パソコンやテレビ向けのVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービス「NHKオンデマンド」の開始に向けたスケジュールを明らかにした。まず2008年10月をメドに、トランスコーダー(動画像データの圧縮に向けた符号化方式の変換装置)や、番組のメタデータやサムネイル画像の制作システムなどを自局内に設置する。そのうえで10月中に、NHKのトランスコーダーなどと、提携先であるISP(インターネット・サービス・プロバイダー)や情報システム開発会社など動画配信プラットフォームの提供事業を手がけるASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)や、ケーブルテレビ(CATV)事業者などのシステムを使い、動画配信のテストを行う計画だ。その後、約1カ月にわたり、NHKやASPなどの担当者が局内や社内のシステムの操作に慣れるようにするための訓練や、サービス開始時点で配信対象にする動画コンテンツの投入作業を実施する。NHKオンデマンドの開始日は決定していないが、「デジタル放送の日である12月1日に開始しようという雰囲気になっている」(所洋一アーカイブス・オンデマンド推進室副部長)という。
NHKはパソコンユーザーに対してASPの動画配信プラットフォームを利用して、NHKオンデマンドを提供する方針だ。現在、契約を結ぶASPの選定を進めている。パソコンユーザーには高ビットレートと低ビットレートの2種類の配信を行う方針で、具体的な数字としては1.5Mビット/秒と768k ビット/秒を想定している。テレビ向けの動画配信プラットフォームには、ジュピターテレコム(JCOM)のVODサービス「J:COMオンデマンド」と、アクトビラのVODサービス「アクトビラ ビデオ・フル」を採用することを決めている(日経ニューメディア、2008年2月4日号(同誌読者限定サイト)、p.2参照)。将来的には携帯電話機向けにも提供することを視野に入れているが、「実現はしばらく先になる」という。
メモ。
ビットレートが1.5Mビット/秒と768k ビット/秒というのはどちらも中途半端な感じ。ADSLの実測値では768K は厳しいのではないか。
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/04/10/006/
イギリスでは、やはりBBCでやるとインパクトの大きい発表となる。日本でNHKがどの端末でテストするかは興味深いところ。英BBCは4月9日 (現地時間)、仏カンヌで開催されているMipTV-Miliaカンファレンスの基調講演で、Nintendo UKとのコラボレーションで実現した「BBC iPlayer on Wii (ベータ)」を発表した。すでにサービスを開始している。
BBC iPlayer (PC版)
iPlayerはインターネット経由でBBCのテレビ番組を配信するオンデマンドサービスだ。パソコン、iPhone/ iPod touchを用いて、過去1週間以内に放映された番組を無料で視聴できる。Windows PCではダウンロードも可能だ。
BBCは「iPlayerプログラム、特にダウンロード版のプログラムは、パソコンよりもテレビのスクリーンで視聴した方が再生品質に優れる」とい う。Wii版はストリーミングのみだが、iPlayerをリビングルームのテレビで最も手軽に視聴可能にするサービスとなる。利用には1Mbps以上のイ ンターネット接続と、Internet Channel (500 Wiiポイント)の購入が必要。インストール後、www.bbc.co.uk/iplayerにアクセスする。現段階では再生が不安定になるケースも確認 されているが、BBCは今後数週間をかけてエンコーディングレートや再生ウインドウのサイズなどを調整するとしている。
このほかBBCはiPlayerのサイトを改良し、iPlayerへのアクセス方法を説明する「BBC iPlayer Latest」というセクションを追加した。
BBCは2007年7月にiPlayerのWindows版の公開ベータを開始。その後、着々とサービスの改善を行ってきた。BBC researchが昨年のクリスマスから収集している統計によると、今年1月のダウンロード/ ストリーミングのリクエストは1120万件。それが2月に1400万件、3月に1720万件と毎月約25%の伸びで増加している。週間の平均ユーザー数も 1月の75万人が3月には110万人に増加した。人気番組のトップ3は、1. The Apprentice、2. Louis Theroux: Behind Bars 、3. Ashes To Ashesとなっている。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20071120/1004617/?ST=ent&P=1
ネットの動画配信を、ネットだけで完結させるのではなく、マルチユース展開を考えて行うというのは非常に重要なことと思われる。DVDなどの実媒体の販売などと絡ませたビジネスのほうがむしろ本筋か。