動画配信・DRM・VSEO・動画マーケティングで「FujiTV」と一致するもの
Nikkei IT Pro の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080708/310402/?ST=network
フジテレビジョンは2008年7月8日,連続ドラマ「シバトラ~童顔刑事・柴田竹虎~」のスピンオフ企画として同日から,ショートドラマの「裏トラ」を「シバトラ」の放送終了後に無料で配信すると発表した。動画CMを付けて,「フジテレビOn Demand」と「フジテレビOn Demand モバイル」で配信する。フジテレビは2007年1月から,連続ドラマのスピンオフ企画としてショートドラマを有料配信してきた。今回は動画CMを付けることで,無料配信にする(フジテレビOn Demandの動画配信サイト)。
フジテレビOn DemandとフジテレビOn Demand モバイルのユーザーは,本編の放送終了後の1週間,最新話をパソコンや携帯電話機を使って無料で視聴できる。放送終了8日後以降は,有料で配信する。フジテレビは無料視聴を一定期間実施してアクセス数の増加を図り,ドラマ本編の視聴につなげたい意向である。
これ自体で収益を得るというより、本編を保管するためのプロモーション的な位置づけと考えたほうがよいのだろうか?
こういった流れは定着しそう。
Nikkei Trendy Net の記事
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20080612/1015120/?top
本編に登場する脇役を主人公に立て、本編に絡む形でアナザーストーリーを展開していくスピンオフ作品。この分野で最も有名かつ成功しているのは、織田裕二主演の連続ドラマ「踊る大捜査線」(フジテレビ系)を軸とした一連のシリーズだろう。
“スリーアミーゴス”こと北村総一朗、斉藤暁、小野武彦を主人公に据えた「深夜も踊る大捜査線」、寺島進が主演する「逃亡者木島丈一郎」などのドラマや、ユースケ・サンタマリア主演の「交渉人 真下正義」、柳葉敏郎主演の「容疑者室井慎次」といった映画も、すべて本編から派生したスピンオフ作品に分類されるものだ。いずれも脇役のキャラクターを掘り下げて描くことで、作品全体の世界観を広げている。
そんなスピンオフ作品をネットで配信する試みが、いよいよ本格化してきた。ケータイ向けでは、2007年1月から放送された大泉洋主演のドラマ「東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~」(フジテレビ系)に登場するオトン(泉谷しげる)を主人公に据えた「東京タワー~いつもオトン~」、パソコン向けでは、2007年4月から放送された松本潤主演の「バンビ~ノ!」(日本テレビ系)の脇役が多数出演する「バンビ~ノ!スピンオフ」を皮切りに、各テレビ局が連続ドラマのスピンオフ作品を用意する傾向が強くなってきている。
ちなみに「バンビ~ノ!スピンオフ」は再生回数が250万回を突破し、作品を配信していた「第2日本テレビ」の最高記録を樹立するほど視聴者から熱い支持を得た。そのキャスティングは小松彩夏や向井理、ほっしゃん。を中心に、時に佐々木蔵之介や北村一輝などの大物もゲスト出演する力のこもったもの。本当に面白い作品なら、テレビで放送するか、ネットで配信するかという違いはあまり関係なく、視聴者は食いついてくることを示した好例と言えそうだ。
現在放送中の春ドラマでは、フジテレビは「ラスト・フレンズ」に登場する滝川エリ(水川あさみ)の意外な一面を描く「エリーmyLove」(ケータイ、パソコン向け)、日本テレビは「ごくせん」の高木雄也、三浦春馬、石黒英雄、中間淳太、桐山照史、三浦翔平の6人を除く、3年D組の生徒22名から選抜されたメンバーによる「ごくせんスピンオフ」(パソコン向け)を配信中だ。どちらもまとめて視聴できるので、本編が最終回を迎えるまでにまとめてチェックしておくのも良いだろう。
また、スピンオフ作品のネット配信は連続ドラマばかりでなく、映画の世界にも広がっている。8月9日から全国公開される映画「劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王」は「ネット版 仮面ライダー裏キバ~魔界城の女王~」を、同時上映の「炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BANBAN!劇場BANG!!」は「炎神戦隊ゴーオンジャー BONBON!BONBON!ネットでBONG!!」を、東映特撮BBなどの動画配信サイトで7月11日から配信する。ともに本編の裏話的な内容を1話5 分×5話にまとめており、映画を見る前にチェックしておくと、より深く楽しむことができるという仕掛けだ。
「テレビ・映画」×「ネット」というメディアミックスが、今後も増えていくことは間違いなし。7月から一斉に始まる夏ドラマでも、どんなスピンオフ作品のネット配信が始まるのか、注目しておきたいところだ。
エンターテイメントコンテンツに関しては、テレビと映画を補完するような役割をネット動画が担っていくという方法のほうが、ネット動画のむしろ主流な使われ方。これからもそれが変わることはないのかも。