動画配信・DRM・VSEO・動画マーケティングで「検索エンジン」と一致するもの



Internet Watch の記事

 「RealPlayer SP」は、動画・音楽ファイルの再生や管理などのメディアプレーヤー機能に加え、動画のダウンロードや編集・変換機能などを備えたソフト。今回リニューアルした動画検索機能は、リアルネットワークスが提供するウェブサービスの1つで、RealPlayer SPの上部に設置されている「検索」タブからアクセスできる。使用する検索エンジンとして「Baidu.jp」と「Foooo」が選択でき、YouTubeやニコニコ動画など複数のサイトを同時に検索できる。

メモ。
Japan.internet.com の記事
http://japan.internet.com/wmnews/20091222/12.html

検索エンジン各社が提供する統計とは別の切り口として、Symantec の Norton 製品部門は先ごろ、同社のサービス『OnlineFamily.Norton』を通じて集計した今年の検索ワードランキングを発表した。異なる点は、子供の検索活動に注目したところだ。

同社によれば、子供が検索エンジンに入力した検索ワードのランキングで、4位に「Sex」、5位に「Porn (ポルノ)」が入ったという。

なお上位3つの検索ワードは、1位から順に「YouTube」「Google」「Facebook」だった。
上位3位の次にいきなり「Sex」が入ってしまっているのはびっくりする。これから先は、保護者機能等の充実が必要になることを実感させられる。
IT Media News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0812/10/news014.html

JASRAC のシンポジウムということでコンテンツの権利者よりのシンポジウムではあろうと思われるものの、ホリプロの社長のコメントなどはあまり目にする機会がないので興味深い。

 堀社長は、過去の番組のネット配信には賛成だが「お金を払いたくないと言っている人がいるようであれば産業にならない」と指摘し、過去に作ったコンテンツにも対価が支払われ、十分に仕事が成り立つと分かれば、制作者は将来に向けて作品を作る意欲がわくだろうと話す。

 堀社長は「フェアユースの日本版と言われるが、何が日本版なのかさっぱり分からない」と話す。「もともとは検索エンジンの検索結果に表示するサムネイル 画像を認めるかどうかという議論から始まったはずが、ネットコンテンツ全体にすり替わってきている。先進国で、権利制限をして何かを流通させようと議論を している国はない」

しごくまっとうな意見。

コンテンツ制作者側にしっかりお金が落ちる仕組みを議論しないで流通が生まれるわけもない。先に制限するとすれば、制作者側の権利ではなく利用者側の権利だと思う。

「コンテンツ流通促進に本当に必要なものは何か」というテーマだったらしいが、「流通促進」が本当に必要なのかという議論もされてよさそうな気がするのだが・・・
IT Pro の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081117/319422/


ライブドアは2008年11月17日,自社のポータルサイト「livedoor」において,動画検索サービスの提供を同日に開始した。 ACCESSPORT(アクセスポート,本社:東京都港区,社長:沈海寅氏,翁永飆氏)の動画検索エンジン技術「Woopie」(ウーピー)を採用した。 世界中の動画を検索できるほか,検索結果で表示された動画をライブドアのオリジナルのプレイヤーで視聴したり,ブログサイトの「livedoor Blog」に再生動画を張り付けたりすることが可能だ。さらに,人気チャンネルや注目動画などのユーザーの動向を分析して反映したコンテンツの表示機能を 搭載し,キーワード検索以外で動画を見付けることができるようにした(発表資料)。

 ライブドアは動画検索サービスの追加により,ポータルサイトの利便性の向上や新しいユーザーの獲得を狙う。さらに今後,動画検索における情報量の拡大などサービスを向上させて,自社のポータルサイトやブログサイトの普及を目指す。

動画検索の機能は、ユニバーサル検索よりもさらに難しいので独自に作るより、他社から借りてくるというのは良い選択だと思うが、どれもまだ精度は低い。これからに注目だが、やはりこの分野でもGoogle は少し先を行っている。

Nikkei IT Pro の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080929/315576/

 中国の大手検索エンジンBaidu(百度)は現地時間2008年9月28日,中国の大手IPTVプロバイダであるUiTVと提携を結んだと発表した。自 社のオンライン動画配信事業「Baidu Internet TV Channel」の資産を提供するのと引き換えに,UiTVから株式の8.3%と1500万ドルを取得する。

 Baidu Internet TV Channelは,従来通りBaiduの映画関連サイト(http://movie.baidu.com/)上でホスティングを行い,UiTVが運営する。なお,提携にはBaiduのビデオ検索サービス(http://video.baidu.com/)は含まれない。

 Baidu Internet TV Channelでは,著作権使用の承認を受けた映画やテレビ番組をダウンロード配信している。広告費でまかなっているため,ユーザーは無償でコンテンツを入手できる。

 Baiduのマーケティングおよびビジネス開発担当バイス・プレジデント,Xuyang Ren氏は「この提携により,UiTVはIPTV市場でいっそう競争力を増し,当社はUiTVの将来的成長から利益を受ける機会を得られる」と説明した。

中国国内では投稿サイトも認可制で、自由競争的な発展はなさそうなので、どのような提携が進むかなどは見当もつかないが、市場のサイズは無視できない大きさなので、これからも観察していく必要はあり。
マイコミジャーナルの記事
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/09/10/003/

フロントラインは、YouTubeの動画をダウンロードし、iPodなどで視聴できるようにするソフト「YouTube2iPod」(開発元:Angoe Solutions Inc.)を10月10日に発売することを発表した。

YouTube2iPodは、ワンクリックの簡単な操作でYouTubeの動画をダウンロードできるソフト。再生中の動画だけでなく、プレビューのサムネイル画像からのダウンロードにも対応。人気の動画や気になる動画の自動ダウンロードも可能だ。

ファイルは、.flv、.mpg、.avi、.wmv、.wav、.mp3から、.avi、.mp3、.mp4、.wmvに変換可能。指定のファイ ル形式への自動変換や、動画から音声だけを取り出すこともできる。また、ファイルはiTunesへ自動的に追加され、パソコンの他iPhoneやiPod に転送して視聴できる。PSPやBlackberry、その他携帯電話にも対応する。

対応OSは、Windows 2000/XP/Vista(32ビット版)の各日本語版。パッケージ版(3,990円)およびダウンロード版(2,940円)が販売される。

個人的には、あまりこういったソフトが販売されることには感心しないのだが、以前投稿した記事でマグノリアの記事が検索エンジンでよく引っかかるようになった。

こういった利用をしたいという人はやはり多いのだろう。


Japan Internet.com の記事
http://japan.internet.com/wmnews/20080811/11.html

 メディアが大々的に取り上げるようなイベントは年々、デジタル世界でも一大現象を巻き起こすことが増えてきた。『Super Bowl』もそうだったし、米大統領選挙もまさしくそうなっている。そして今度はオリンピックだ。

Lehman Brothers のアナリスト Doug Anmuth 氏によれば、8日に開幕した北京オリンピックは、五輪のデジタル化の出発点となるかもしれないという。Anmuth 氏は投資家向けプレゼンテーションの中で、北京オリンピックは五輪から Web 関連利益を引き出すという点で「重要な分岐点となる可能性のあるイベント」だと述べた。

広告支出だけを見ても、北京オリンピックは大当たりとなりそうだ。Anmuth 氏の予測によれば、企業がオリンピック関連のオンライン キャンペーンに投じる額は1億ドルにのぼるという。

もちろん、こうした特需の恩恵を受けるオンライン大手企業の代表格は Microsoft だろう。同社の MSN は、米国での北京オリンピックの独占放送権を持つ NBC Universal と提携し、オリンピック用サイト『NBCOlympics.com』を手がけている。

同サイトでは Microsoft の『Silverlight』技術を使って、計3500時間にのぼるオリンピックのライブストリーミングおよびオンデマンド動画を配信する。NBC がテレビで生中継する試合はオンライン配信しないが、多くは試合終了から数分以内で配信となる。

これまでの五輪は限定的なオンデマンド Web 動画でしか見ることができなかったが、米国では今回初めてライブ ストリーミングでの視聴が可能となる。広告枠については、配信の冒頭と中間に流れる15秒または30秒の広告が販売されている。

Microsoft はそのほか、予想されるオリンピック関連クエリの急増に対応するために検索エンジンの調整も行なっている。『Live Search』では熱狂を伝えるため、出場各選手について検索語としての人気やその上下動を示すランキングを提供するという。

ターニングポイントになりそうなところで、しっかりとおさえるのはMicrosoftのすごいところ。米国内で収益化の可能性が見えてくるようであれば、また市場の流れも変わってくる可能性はある。動画配信の成否はやはりコンテンツによる。

IBT Times の記事
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/080710/21384.html

 2008年7月9日、中国検索エンジン最大手、百度はすでに中国国内20万を超えるサイトとの協力関係を構築し、インターネット動画広告業務「百度TV」を展開している。また、百度はインターネット動画広告業務において、ノキア、ヒューレットパッカード(HP)、コカコーラなどの世界的企業との協力関係を構築している。

 百度のインターネット動画広告の運営パートナー企業随視伝媒のCOO、薛晨氏は「運営開始以来、8ヶ月間にわたり、『百度TV』は顧客満足度、そして業績においても、予想を超える成果を挙げている」と語った。

 中国インターネット動画広告市場の発展余地は極めて大きいと見られている。百度はグーグルなどの競合サイトに先駆けて中国動画広告市場へ進出しているため、今後同社のインターネット広告事業は飛躍的に成長すると期待している。

何も具体的なことがない提燈記事。

TechCrunch Japanese の記事
http://jp.techcrunch.com/archives/20080626joglis-music-search-streams-500m-songs-12m-albums/

Jogliを紹介しよう。これは音楽用の検索エンジンで、5億曲の楽曲と1200万枚のアルバムをすぐに聴くことができると豪語している。

これ以上音楽目的地サイトの入る余地はある得ない、というのは正論だ。しかし、数日間Jogliを使ってみたところ、私はこれが、SongzaMeeMixDeezerSeeqPodをはじめとするライバルたちを、慌てさせる可能性を持っているという印象を強く持った。

Jogliはウェブを巡回して楽曲や楽曲のクリップを集め、検索用のインデックスを作る(曲の大半はYouTubeからだが、他のサイトも探す)。そしてユーザーはJogliが見つけてきた曲をウェブに直接組み込まれたプレーヤーで聴くことができる。 「検索してクリック&プレイ」なんて何も新しくないことはわかっている。しかし5億曲が対象となれば快挙といえる。

私がテストした限りでは、Jogliでアーティスト、曲、アルバム、クリップなどから効率よく音楽を検索することができた。メインストリーム以外のアーティストや曲も全部見つけられた。たとえば、Jurassic 5 featuring Nelly Furtadoの‘Thin Line’ という曲や、Nick Caveのアルバム‘Let Love In’など。

API経由でYouTubeに便乗するトレンドが、音楽サービスのルールを変えつつある。インターネットラジオサービスのMeeMixやLast.fmがロイヤリティを払わなければならないことを思い出してほしいのだが、Jogliは一切払っていない。ストリーミングやストレージの費用さえ払っていない。YouTubeが(即ちGoogleが)払っているからだ。もちろん、YouTubeがこの手の音楽ビデオの取り締りを始めれば、このトレンドも長くは続かないかもしれない。

Jogliは現在ベータ版で、完璧にはほど遠い。たとえばコミュニティーや発見の機能は事実上存在していない。しかし5億曲という資産は、Jogliが参入のきっかけをつかむのに十分であることは間違いない。

YoutubeのAPIでメタデータを拾って質の悪いサービスを提供しているところは多いが、独自のデータベースを用いて質の高いデータを提供していくようであれば、優良なサイトになっていく可能性はある。

IT Pro の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080609/307106/

 USENとヤフーは業務提携し,ヤフーのIDと課金システムを使って視聴できる有料動画配信サービス「Video Complex」を,2008年5月14日に開始した。ヤフーの課金システムを利用している会員を対象に,USENが持つ約5万本の動画コンテンツを有料配信する。

 USENとヤフーはそれぞれ「ShowTime」,「Yahoo!動画」で有料の動画配信サービスを既に始めている。今回の業務提携であえて新しい動画配信サイトを立ち上げることになったカギは,ヤフーの決済機能「Yahoo!ウォレット」である。インターネットで有料サービスを展開するうえで最もハードルの高いのが,「ユーザーへの課金」(金井泉ヤフーPS本部企画部リーダー)である。無料サービスのIDとパスワードの登録でさえ面倒なところに,有料サービスでは住所やクレジットカード情報など,入力が必要な情報はさらに多くなる。また,いくらサービスが便利そうでも,お金にかかわる情報であるためクレジットカードや銀行口座の情報を登録することに不安を感じるユーザーも多く,「実際にサービスを利用する前に,最初の登録の段階であきらめる利用者が非常に多い」(金井氏)という。

 ヤフーは通販やオークション,コンテンツ販売など決済機能を利用するサービスを多く提供しており,こうしたサービスの利用代金を支払うため,ID 番号と一緒にクレジットカードや銀行口座を登録している「ウォレット登録会員」がすでに1700万人いる。こうしたユーザーが現在使用しているIDを使うことができれば,「課金情報の登録」という最大のハードルがなくなり,サービスを利用しやすくなる。ヤフーにとっても,他社のサービスが課金システムを利用することによって手数料収入が得られるほか,ヤフーIDの利便性が高まり,より多くの利用者を集められる。

 ヤフーは積極的にヤフーIDの利用を他社に呼びかけており,既に10社以上のサービスでヤフーIDが利用できるようになっている。しかしこれまでは無料サービスが中心で,今回のUSENとの取り組みは,ヤフーのIDと課金情報を合わせて利用する初のケースとなる。また2008年6月4日には第一興商との提携を発表,ヤフーの有料会員「Yahoo!プレミアム会員」向けのクーポン割引や,将来的にヤフーの会員IDで第一興商のインターネット向けカラオケサービス「karaoke@dam」などの有料サービスを利用できるようにする方針を明らかにした。

 ヤフーは「1社で提供できるサービスには限界がある。今後も他社との提携によって,ヤフーIDと課金システムを使えるサービスを増やしていく。 USEN以外の企業とも動画配信サービスを行う可能性もある」(ヤフーPS本部メディア事業部の番井健次郎氏)とし,積極的に他事業者との提携を進める方針である。

Yahoo! が検索エンジンの提供会社というより、決済システムでの囲い込みを目指しているとすれば強力な強みを持つことになる。

動画購入とその決済システムの信頼性はこれまで常に問題になってきているので、多少手数料率は高くても信頼できるサイトとしてYahoo! の決済システムを利用しているということで信頼性が高まるのであれば、利用したいという事業者も多くなるはず。

 

 

Chinapressの記事
http://www.chinapress.jp/it/11497/

 5月26日、中国国内メディアによれば、中国検索エンジン最大手、百度は自社の動画検索サービスのリンクを同社ホームページに追加した。
 中国のインターネット通信容量の増加と動画専門サイトの急速な発展にともない、今後動画検索サービスの利用回数も上昇する見通し。
 同社は動画検索サービスへの取り組みを強化することで、検索エンジン事業の更なる成長を期待している。
 一方、百度の動画検索サービスへの注力は中国動画検索市場の更なる発展に貢献すると、業界からも注目を集めている。

ネットに関しては、これからも中国は独自の動きをしていくものと思われ、それほど日本他グローバルには影響は少ないと思われる。

IT Pro の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Research/20080523/303895/

 ネットエイジアが15歳―29歳の若者に行ったアンケート調査によると、45.5%の若者は携帯電話で動画コンテンツを見る頻度や時間が1年前に比べ「増えた」と回答した。「減った」は8.8%にとどまり、「変わらない」が45.7%だった。

 携帯電話で動画を見る頻度や時間が増えたという人にその理由を尋ねたところ、「パケット定額制に加入したから」が68.2%で最も多く、「無料で見ることができるコンテンツが増えたから」が65.3%とこれに次いだ。

 携帯電話で動画を見ることが多い時間帯は「午後11時―午前0時台」が50.5%、「午後9時―10時台」が46.3%だった。

 閲覧している動画サイトは「YouTubeなどの投稿型サイト」が51.9%で最も多かった。これに「Yahoo!、gooなどポータルが運営している サイト」の38.5%、「テレビ局のサイト」の20.6%、「アニメのサイト」の15.8%、「アダルト専門サイト」の11.5%、「映画の配信サイト」 の11.0%と続いた。特に気に入っている動画サイトがあるという人は27.5%で、具体的には「YouTube」が多く挙がった。

 動画サイトにアクセスする手段は、検索エンジンでキーワードを入力してアクセスする方法(53.5%)と、ブックマークしている動画サイトにアクセスする方法(49.5%)が主流になっている。

 調査は5月9―13日に、携帯電話向けWebサイトで実施した。有効回答数は500で、性別は男女同率。

当面は携帯の動画は、面白いかどうかというよりも、パケット通信料がどれくらい下がるかが問題。それからが、面白いかどうかというところでのサービスの争いとなる。(6,7年前のPCと同じ状況。)

Nikkebp Business Online の記事
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20080316/150191/?P=1

 

よい記事だと思うが、著作権者の意向に反して投稿された動画については、技術的にはとめられないにしても、人間系でどうにかする体制を作っていくことになるのではないか?

投稿サイトのブームはおそらくここ1,2年以内で終わるが、それから先はやはり検索エンジンに統合されていくような形になるのではないか?

 

 

 

TechCrunch Japanse の記事
http://jp.techcrunch.com/archives/global-or-die-is-there-a-future-for-local-startups/

私の友人のLoic Le Meurは「現在のスタートアップはローカル市場を狙って小さく固まろうとしてはダメだ」と主張している。彼はこの点について論ずる記事を寄稿したいと言ってきた。私は価値のある試みだと思ったので受けることにした。

Loicは最近家族ぐるみでサンフランシスコに引っ越してきて、新しいスタートアップ、Seesmic (同社には私もごく一部だが出資している )を立ち上げた。Loicの他の寄稿には「スタートアップが成功するための10の法則」がある。これは昨年12月にちょっとした議論を巻き起こした。

この後に彼の寄稿とビデオを掲載した。


90年代の初期にインターネットの商用利用が始まった頃の最初のスタートアップは皆ローカル市場に特化したローカル企業だった。たとえば検索エンジンだが、その当時、ヨーロッパ中にありとあらゆる異なったテクノロジーを利用する検索エンジンが溢れていた。名前が違うだけでなく、内容も違っていた。それぞれ地元の言葉による地元産のコンテンツに索引ををつけていた。

そういった検索エンジンのうち、現在まで生き残ったものは誰もいない。みんな最初はYahooその他に、その後はGoogleに買収されるか、潰されるかして消えてしまった。そのYahooにしても、いかにこの業界のリーダーシップが移ろいやすいものか思い知らされるこのごろだ。フランス人、ドイツ人はそれぞれフランス語とドイツ語のサイトしか見ず、外界にはほとんど目を向けなかった。当時独仏には何百というeBayのようなオークションサイトが存在した。そのうちどれだけが残っているだろう!

自分を安売りしたくないのであれば、スタートアップはグローバルな視点を持つ以外ない。ヨーロッパのインターネット業界を見てみよう。世界的なリーダー企業がいくつ存在する? 昔はSkypeがあったが、今はeBayに買収済みだ。昔ヨーロッパの旅行サイトのナンバーワンはヨーロッパ企業の LastMinute.comだったが今はSabreの傘下だ。こんな例はいくらでも続けられる。世界的企業に成長できる可能性のあったヨーロッパのサイトはたくさんあった。しかし今はみなアメリカに買収されてしまった。悲しいことだが、事実は事実だ。もちろん例外は存在する。出会い系サイトの Meeticは自主独立の欧州企業というスタンスを貫こうとしている。しかしこういう例は多くない。

サービスの内容とターゲットとするマーケットについて真剣に考え始めたスタートアップに対する私のアドバイスは以下のとおり。

1. ビジネスの枠組みを作るときからすでに世界的に考えろ。

これがまず難しい。自分の近場のことしか考えないのは人間の特性である。ランチも夕食も近所の仲間と食べて自分の母国語で考えたいのは人情。私は人生の大部分をパリに住んでいたから当然ながらまずフランス市場を考えた。家族といっしょにもっと国際的な都市、たとえばロンドンとかニューヨークとかサンフランシスコに引っ越すことを考えてもよい。

2. シリコンバレーに引っ越せ

引越しというのなら、シリコンバレーがスタートアップにとって世界でもっとも適した場所であるのは明らかだ。ここでならベストのチーム、ベストのパートナーを得られる。急速に事業を拡大できるチャンスも最大だ。ヨーロッパのビデオサイト、DailymotionはYouTubeより前にローンチしていたし、コピーキャットでもなかった。しかしYouTubeのほうがもっと速く成長し、結局10億ドル以上でGoogleに買収された。 Dailymotionは今も資金調達に苦労している。

3. サービスにはオリジナリティーを出せ―目新しく、毛色の変わったものを狙え

DiggやTwitterは新しいソーシャルな関係を作りだした。何百というコピーキャットが生まれたが、本家は依然としてオリジナルだという強みを生かしている。成功への最良の道はもちろんオリジナルな素晴らしいサービスを考え出すことだ。

4. 人真似をするな―買収されたいだけなら別

コピーキャットをするな。たとえ本家と地理的に離れた市場にいても、誘惑されるな。ただし、コピーキャットをすばやく作って本家その他マーケットの大手に売却してしまうのが狙いなら別。そういうことをことを専門にして成功している起業家もいることはいる。しかしどうせなら本家と提携してローカル版をローンチするほうがよい。人生はコピーのようなくだらないことに費やすには短すぎる。

5. 資金調達は世界で一流のベンチャーキャピタルを狙え

世界的なVCならあなたの会社を世界的にするべく手助けをしてくれる。しかしシリコンバレーに本拠を置いていなければ世界的VCから投資を受けるチャンスは少ないだろう。地元のVCに行くなら、いちばん国際的なところを選べ。

6. できるかぎり国際的に人材を雇え

アメリカ人はアメリカ人を雇う。フランス人はフランス人、スペイン人はスペイン人を雇う傾向がある。その方が簡単だが、本当はできる限り違う文化、言語の人間を雇うべきだ。異文化交流による受粉はすばらしい創造性を生み出す。

7. ドメイン名をターゲットにしている国で登録せよ(たとえ興味がなくても大国では登録しておく)

この点はスタートアップがいちばんよくやる手ぬかりだ。良いドメイン名を取得できるチャンスはきわめて限られている。しかしできるだけ努力すべきだ。

8. ブランド名を世界的に保護せよ

主要国で商標を登録するのに手間取るな

9. 開発の当初から多言語対応にしておけ。(たとえ英語をベースにしたプロジェクトでも)

毎日ウェブにアップロードされるコンテンツは英語より非英語のほうが多い。多言語にローカライズするのはサービスがローンチしてから順次実施してもよい。しかし少なくとも言語ファイルを分離して独立させておくべきだ。わかってるって? ただ、多くの言語では英語より単語がずっと長くなるのを忘れないように。このせいでユーザー・インタフェースのレイアウトが崩れることがある。フィンランド語、ドイツ語の例を見るとよくわかるはずだ。

10. プロジェクトの1日目から国際化を心がけよ

国際化は会社を始めたその日から始めなければいけない。開発メンバーを世界のいろいろな国から集めれば異なった文化のユーザーの視点を最初からサービスに取り入れることができる。われわれはまだSeesmicをローンチしていないが、すでに20カ国のユーザーにテストしてもらっている。そのつどわれわれは多くのことを学んできた。

11. それぞれの地域のユーザー・コミュニティーでいちばん積極的に活動しているメンバーと話して地域の特性を理解せよ。そしてそのメンバーに製品のエバンジェリストになってもらうように。

そういう積極的なメンバーは非常に強力なエバンジェリストになってくれる。また現地のパートナーを紹介してもらえる可能性もある。

12. ユーザー・コミュニティーが自分たちでローカライズできるような構造のアプリケーションを作ること

Facebookはさまざまな言語にローカライズされているが、サイト内で言語ファイルを翻訳するためのアプリケーションが用意され、利用されている。メンバーは訳語の選定にあたって討議し、どれがベストが投票することができる。これは品質の高い翻訳を短時間で手に入れる素晴らしいアイディアだ。この方法だと、当初ローカライズの対象として想像もしていなかったような言語への翻訳も可能になる。ただし、その後のメンテナンスをどうするか考えておかねばならない。

13. 単一の言語でも地域ごとに特色がある

フランスで話されるフランス語とケベックのフランス語は違う。マドリッドのスペイン語とメキシコのスペイン語も異なっている。単語の意味も同じではないことがある。eメールは、フランスでは(英語と同じ)「email」だ。ところがカナダのフランス語圏では「courriel」という。しかしフランスで「courriel」とか「pourriel」(スパム)とかいえば笑われるかもしれない。チャットにしてもそうだ。ケベックでは「clavardage」だが、フランスでは単に「chat」である。

14. イギリスは「ヨーロッパ」ではない

アメリカの会社イギリスでローンチすると「ヨーロッパ」に進出したつもりなる。しかしヨーロッパには20以上の言語があり、文化にしてもデンマーク、イタリア、ポルトガルではそれぞれ大きく異なっている。イギリスでうまくいったからといってオランダでうまくいくとは限らない。

15. 経費を適切に管理せよ

国際的といっても現地に自社のオフィスを開設したり、現地にパートナーを置いて提携したりするのはコストがかかる。事情を知らない国で現地の労働法、会計、その他慣行を遵守してしビジネスを展開する苦労を考えてみよ。一部の国では雇用にはきわめて強い規制が存在する。たとえばオフィスを閉鎖してチームを解雇する際には一年分の賃金を支払わなければならない国もある。

16. 絶対に五分五分の提携をしてはいけない

提携する際にはその比率が重要だ。もし50/50の提携をすると誰も決定権を持つものがなくなり、結局大混乱に終わる例が多い。いちばんいいのはもちろん自分の事業は自分で100%コントロールすることだ。

17. 提携するなら現地の大手とせよ

LinkedInは先ごろFranceに進出するにあたってフランス最大の人材供給組織APECと提携するという賢明な手法をとった。フランス市場におけるAPECの大きな存在はLinkedInがこの市場に進出する際のブランドイメージの確立と初期のユーザーを獲得するうえで大きな役割を果たすだろう。

18. 大手と組んだからといって、サービスが成功するとは限らない

その国の最大のISPなりポータルなりと提携したからといって、その相手が真剣にあなたの会社をプロモートしてくれるとは限らない。もしかすると優先順位867位のプロジェクトになっていて、誰も見やしないようなページに押し込められているかもしれない。まさかそんなことはしないだろう? とんでもない。私は何度もそういう経験をしている。大手と提携してクリスマスツリーの飾りの一つみたいな扱いしか受けられないくらいなら、小さいが真剣にプロモートしてくれるサイトと組んだほうがずっとよい。

19. 国際的な再販売組織をつくれ

収益を気前よくシェアするプログラムは提携先のやる気をかきたてる上で絶好の手段だ。ウェブ・ホスティング企業は再販売、特約、共同マーケティングなどのプログラムを提供して国際的な存在となることに成功してきた。

20. 地元のコピーキャットを潰せ

どんなに防止のために努力しても、成功すれば周囲にコピーキャットが生まれるのは避けられない。まずはやっつけることを考えよ。自分がリーダーならより多くのユーザーベースや資源が利用できるはずだ。

21. 潰せないなら買収してしまえ

コピーキャットを潰せないなら、その中でいちばん成長著しいものを買収してしまうのがよい。コピーキャットにとって最終的な収益化の道は多くない。ほとんどの場合本家に買収してもらうのを待っている。ただし、買収にあたっては相手のファウンダーだけでなくチームも会社に残るよう契約しておく必要がある。

22. 発想は柔軟に

ある種の市場ではジョイント・ベンチャーがよいし、別のところでは大手と提携がよくて、また別の地域では独自のチームを作るほうがよい。

23. 以上のことはアジアには当てはまらないかも

私はアジア市場についてどういうことが起きているのか判断を下せるほど詳しくない。しかし中国に進出したアメリカ大手企業の例を見ると、たいていは撤退しているか、苦闘中のようだ。日本市場にはそれぞれ独自の大手が存在するようだが、自分でもあまりよく知らない市場について独断的に語るのは控えたい。ただ私としてはアジア市場ではきわめて細心に注意を払ったほうがいいと思う。

24. 以上のすべてはロシアにも当てはまらない

皆ロシアのインターネット市場のことを忘れがちになるが、これは巨大でしかも急速に発達中だ。市場のリーダーはロシア人が経営する地元企業だ。彼らはアメリカのスタートアップさえ買収している。SupはSixApartからLiveJournalを買収したぐらいだ。

25. Tこれらの諸注意はインターネットのスタートアップだけに当てはまる。

私の経験はインターネットのスタートアップに限られている。他の若い会社には上記の諸点の多くは当てはまらないかもしれない。

[原文へ]

これは、良記事の多い TechCrunch Japanese の中でもかなりの良記事。 23の指摘も鋭い。日本で大企業とくんでも成功した例は少ない。

Tech Crunch Japanese の記事
http://jp.techcrunch.com/archives/warner-music-sues-seeqpod/
ワーナーミュージックが楽曲検索エンジン「Seeqpod」を著作権侵害で訴えた。

Seeqpodでは検索した曲が直接そのままサイトで再生できる楽曲検索エンジンを提供している。comScoreの統計によると、同社のサービスは2007年12月期のページビューが600万件を超えている。

ワーナーミュージックは訴状で、Seeqpodの「オンデマンドで無許可のデジタル配信を一般向けに流す」行為は、「海賊版のサイト」から違法コン テンツを配信している行為に相当し、これを通して同社はコンテンツの著作権侵害に直接加担している、または素材の提供を通して著作権侵害を働いていると主 張している。

本件で興味深いのはSeeqpodが検索エンジンなことだろう。グーグル同様、ここはコンテンツにリンクを張っているだけだ。無論ユーザーはリンク先のコンテンツも再生できるが、それでも結局、コンテンツをホストしていない点では変わらない。

EFAが指摘しているように、検索エンジンと著作権裁判に関する裁判には判例がほとんど無いし、DMCAも適用しなくてはならないので余計にややこしい。「被告は法の定めに従っているのに、著作権者は今、法廷でこのルールと変えようとしているのだ」。

メタデータを提供しているだけの検索エンジンが訴えられるというのは少々意外だが、内容等の吟味は必要かも。



Broadband Watch の記事
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/20683.html

  ニフティが運営する@niftyは、検索サービス「@search」の検索カテゴリに動画検索機能を追加した。利用は無料。

 @search動画検索は、YouTubeやGoogle Video、Ameba Vision、FlipClipをはじめとした国内外84サービス、約8,500万本の動画を検索できるという機能。また、検索結果ページには、ニフティの「@nifty動画」や「@niftyビデオ共有」内の検索結果も表示する。

 検索結果ページでは、各動画のサムネイルやタイトル、タグを表示するほか、投稿先の動画共有サービスのロゴも表示。16種類の動画カテゴリから絞り込みが可能で、成人向け動画の表示有無を設定できる「アダルトフィルタ(β版)」も用意する。

 サービス提供に当たっては、ニフティの検索エンジンに加え、バンク・オブ・イノベーションの動画検索エンジン「Fooooo」を利用。今後も検索対象の動画を拡充するなどの機能強化を実施するとしている。

まだまだどこの動画検索サイトも検索精度が低いのが問題だが、これから少しずつ改善されていくことを期待。

Introducing Video Sitemaps

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GoogleのWebmastrecentral の記事
http://googlewebmastercentral.blogspot.com/2007/12/introducing-video-sitemaps.html

Googleがビデオ用のサイトマップの公式アナウンス。
動画配信は検索エンジンを意識せずにはできない時代に突入しているので、Google や Yahoo! から出されるアナウンスには注意が必要。


Japan.internet.com の記事
http://japan.internet.com/wmnews/20071204/12.html

Googleは検索エンジンの会社ではあるものの、実は動画のリーディングカンパニーにもなりつつある。Youtube 単体での黒字化は達成していないと思われるが、キーワード広告と絡めたメディア企業としての地位を確実に築いている。

日本ではニコニコ動画もあるので、シェアは違った光景になるが、その後のビジネスモデルが見出しにくい怖さはある。
日経パソコンの記事の引用
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20071102/286320/?ST=pc_news

ニコニコ動画やTBSニュースも検索できる

Truveoでの検索結果。サイトごとの動画も一覧で表示できる

 米AOLは2007年10月31日、動画検索エンジン「Truveo」を日本語など8カ国に対応したと発表した。YouTubeやニコニコ動画、AmebaVisionなどの動画投稿サイトのほか、TBS(東京放送)のニュース動画や日経BP社の動画などを検索できる。

 従来から検索は日本語でも可能だったが、各国向けのサイトを開設したことで、閲覧しているユーザーの地域に合わせて、それぞれの言語向けのコンテンツを優先的に表示する。日本語以外にフランス語やスペイン語、中国語などがあり、それぞれの言語用のサイトを公開している。



AOLは SingingFish.com を買収したりして、動画配信の検索については、前々からやっているものの、いまひとつ動画検索ということ自体の需要が広がっていない気配。

上記、Truveo もぱっとみ、まだまだの感触。今後に期待。
時事ドットコム から
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007103000143

 【ロサンゼルス29日時事】米メディア大手のNBCユニバーサルとニューズ・コーポレーション(ニューズコープ)が共同で設立した動画配信サイト、「Hulu」は29日、本格サービスに先立つ試験配信を開始するとともに、新たにソニー・ ピクチャーズエンタテインメントと同社傘下のメトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)がテレビ番組をコンテンツ(情報内容)として提供すると発表し た。また、Huluには投資会社プロビデンス・エクイティ・パートナーズが1億ドル出資して財務体質を強化しており、今後早期に本格サービスを始め、人気 動画投稿サイトのユーチューブを追い上げる構えだ。
1億ドルというのは大きい。Youtube を追い上げることができるかということについは疑問符。
Youtube は検索エンジンのGoogle と結びついていることがかなり大きく、これから参入は大手のコンテンツベンダーでもかなりくるしいのではないでしょうか。

今後に注目。
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