イタリア法廷、アップロード動画でGoogle従業員の責任問う判決

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Internet Watch の記事
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100225_351138.html

2006年末に、イタリア北西部の街・トリノにある学校の生徒たちが、自閉症の同級生をいじめる様子を動画撮影し、Google Videoにアップロードしたという。Googleはイタリア警察からの通報を受け、数時間のうちに公開を取りやめた。地元警察はアップロードした人物を 特定。トリノにおいて10カ月の公共奉仕を命じられたという。

 この件に関連してミラノの検察官は、Googleの従業員4人を、名誉毀損とイタリアのプライバシー法違反で起訴した。ミラノの法廷は24日、4人のうち3人を、プライバシー法違反で有罪とした。ただし、名誉棄損については4人全員が無罪となった。

  この判決についてGoogleは強く反発している。起訴された4人の従業員は「動画に写っておらず、撮影もしておらず、アップロードもしておらず、評価も していない」と説明。そしてこの判決により、「Google Videoのようなホスティングプラットフォーム企業の従業員は、ユーザーがアップロードするコンテンツに関して法的な責任を負うことになる」と指摘す る。

この内容で社員が有罪になるのは、ちょっと厳しいか。

ただ、日本では WatchmeTV など、内容を確認した上で公開というプロセスで運用しているサイトもあるが、そういった「まっとうなサイト」にユーザが集まらないというのは皮肉な矛盾した話で、健全ではない気もする。

「動画投稿サイト」に集まる大勢の人に与える影響に対して、運営者側が一切の評価をせず、どんどん投稿を認めてしまう、というのは制限されるべきかもしれない、と個人的には思う。

イタリアという局地的な話ではあるものの、いろいろと考えさせられる記事。

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