大手メディア、ライブストリーミング・ビデオに真剣な興味―GannettがMogulusに$10M出資
TechCrunch Japanse の記事
http://jp.techcrunch.com/archives/20080728big-media-gets-serious-about-livestreaming-gannett-invests-10-million-in-mogulus/
ライブストリーミングによるビデオサービスのMogulusは今日(7/28)、新しい資金調達ラウンドの実施を発表する予定だ。調達金額は明らかにされないようだが、われわれが聞いたところでは、$10M(1千万ドル)クラスになるという。しかしいちばん肝心な点は金額よりも、金の出し手だ。USATodayを始めとする多数のメディアを傘下に持つ$4B(40億ドル)の大企業、Gannettが今回の投資者だという。
Mogulusは、ライバルのUstreamやJustin.tvと同様、誰でもカメラとコンピュータとインターネット接続環境さえあれば、ライブでビデオ動画をストリーミング公開できる。従来のテクノロジーと比べれば巨額のコストが節約ができる。(衛星アップリンク機能を備えた中継設備などいらない)。
MogulusはSarah Austinのような新参のビデオブロガーがほんのわずかな予算でライブビデオ番組を放映することを可能にしている。一方で、今やメインストリームのジャーナリズムもこのテクノロジーを利用し始めた。たとえば、去る5月、ヒラリー・クリントンの問題発言はMogulusを通じて全国のメディアに流された。
Gannettはここに目を付けたのだと思う。Gannettの記者たちは世界中で事件が起きるたびにMogulusを使っていち早くビデオ動画を撮ってウェブから配信できるようになるだろう。
Mogulusは現在まで約$13M(1300万ドル) の資金を調達している。これは Ustreamとほぼ同額だ。しかし、いかにGannettが後ろ盾になることになってもMogulusにはサービスを拡張する上で無駄にできる時間などほとんどない。噂ではYouTubeは今年中にもライブビデオ機能をローンチするという。
日本では全く盛り上がっていないLiveビデオサービスだが、ここ1,2年はアメリカの業界的には盛り上がりを見せそう。今年抜けたところが、大きくリードする可能性が高いか。