中国の動画サイトYouku.com、政府のお墨付きに

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IT Media News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/10/news073.html

 中国のオンライン動画サイトYouku.comは7月9日、同国の放送行政を管轄する国家ラジオ映画テレビ総局(SARFT)から待望の認可を受けたと発表した。中国政府は非国営のオンライン動画企業に対し、一部で心配されていたほど強硬な方針は採らないということのようだ。

 中国には、Tudou.comや56.comなどYouTube風の人気の動画共有サイトが幾つかあるが、Youku.comは今回、SARFT が昨年末にオンラインコンテンツ業界向けの新たな規制を発表して以来、政府の認可を受けた初めての動画サイトとなった。中国政府は新しい規制において、オンライン動画サイトに対し、国営企業による所有または管理を求めていた。

 規制当局はその後、既存の民間企業も認可を受けられる可能性があると発表したが、その方針が実際どのように適用されるのかは定かではなかった。そのため、Youku.comをはじめ、オンライン動画サービスを提供するそのほか多くのWebサイトはSARFTの認可を得るべく、何カ月もの時間をかけてサイトの整理を進めていた。

 「SARFTは当社のような動画共有サイトの扱いを検討していたのだろう。そして今回の認可は、われわれがSARFTの納得のいくようなコンテンツと手続きを順守するものとSARFTが判断した結果なのだろう」とYouku.comのビクター・クーCEOは取材に応じ、語っている。

 新しい規制の施行が将来の見通しに暗雲を投げ掛けはしたものの、海外の主要なベンチャーキャピタルも含め、投資家らは、中国で急成長中のオンライン動画分野に既に何千万ドルもの資金を投じている。6月には、Youku.comは投資家からさらに3000万ドルの資金を調達したと発表している。

 新しい規制の下、既に200以上のオンライン動画サイトが認可を申請しているが、一方では、違法なコンテンツを提供しているとして閉鎖されたサイトも十数件ある。Youku.comのライバルである56.comは1カ月以上前に何の説明もなしに閉鎖され、今もそのままの状態が続いている。

中国の状況は今年の初めから、認可制の報道からよく分からない状況が続いているが、しばらくはこの状態が続きそう。要注目。

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