YouTubeの収益性はオンラインビデオ界の覇者にふさわしいものか?
Tech Crunch Japanese の記事
http://jp.techcrunch.com/archives/20080530b5media-parters-with-picscout-for-free-licensed-images-2/
明確にひつのことがYouTubeの数字からわかる:YouTubeは完全にオンライン・ビデオ界を支配している。comScoreによると、YouTubeはインターネット上で視聴されるビデオ全体の37%を占めており、視聴者の半分を引き付けている(これにGoogle Videoを足すとこの数値は38%になる)。第2位のFox Interactive Media(MySpaceなどが使用)はビデオ視聴数の4.2%を占めるのみだ。さらに、下のForbesのチャートにあるとおり、トラフィック数の点から見るとYouTubeはいまだにGoogleよりも速いペースで成長を遂げている。
しかしこれがお金の面での市場独占となると、YouTubeは後退してしまう。Forbesの予想
では、今年度のYouTubeの収益は$200M(2億ドル)、来年度は$350M(3.5億ドル)になると予想している。ただ、どのようにこの予想がなされたのかは語られておらず、この予想は一部のウォールストリートの予想よりも高い数値だが、実情にそぐわないものというわけでも無い(メインページでの広告収入で1日$175.000、これに加えてその他のページの Google adsとの広告契約で$50,000-これだけで年間$80M(8千万ドル)だ。それ以外にもYouTube上のブランドチャンネルからの収益が $200.000ある。もしForbesの誰かが、この計算の詳しい内容をコメント欄で説明してくれれば助かる)。$200M(2億ドル)もの収益が有るいっても、会社全体(Google全体)の収益としては1%にも満たないのでGoogleはYouTubeの収益を公開していない。YouTubeの事業が$200M(2億ドル)から$350M(3.5億ドル)になるという話は無視出来るものではない。だがもしあるウォールストリートの予想を信じるなら、オンラインビデオ業界全体の広告料金は1年後には$1.35B(13.5億ドル)に達すると言うのだ。これはつまり、YouTubeの収益面での業界における占有率はわずか15%になるということだ(ビデオ視聴数の半分を占めるのにだ)。
この誤差には2つの可能性が考えられる。1つは、YouTubeがユーザー達のビデオの大部分から収益を上げることが出来ていない可能性(広告主はメイン画面での広告掲載を望み、広告を掲載するビデオの安全性を求めているため)。もう1つは、YouTubeがまだ本気で広告業からお金を吸い上げるホースを作動させていない可能性だ。YouTubeは収益の最大化を気にすることなくGoogleの保護の下、加速的に難攻不落の市場占有率を築いてきた。 AdSense をビデオに導入したり、さらに多くのコンテンツパートナーと収益の分割を始めているなかで、 そういったYouTubeの姿勢も明らかに変わり始めている。
動画サイトは、収益性を上げる仕組みが課題なのはずっと状況は変わっていない。これからも、それほど変わるわけではない。定常的に、コンテンツを提供できるところが残っていくのは間違いはない。