アカマイ、音楽税を公然と批判したエンジニアを解雇

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TechCrunch Japanese の記事
http://jp.techcrunch.com/archives/20080502akamai-fires-engineer-who-spoke-out-against-music-tax/

Akamai社エンジニアマネジャーDavid Barrettが先月、オンレコでワーナーミュージック後援の音楽税(関連記事12)を批判したばかりに米時間4月25日付けで首になったという情報が、複数のソースから入った。

問題のインタビューは『Portfolio Magazine』のこの記事で、Barrettは音楽税についてこう語っている。:

大手Webコンテンツ配信会社「Akamai」でP2Pネットワークのエンジニア・マネージャーを務めるDavid Barrett氏は、原則的にこれ(音楽税)には反対の立場だと語る。Griffinのプランは全員に参加を強制するものであり、よってゆすりに等しい行為だと話した上で、「みなさん、もう無料で入手しちゃってるものに今さら課金しようったって、もう手遅れですよ」」とBarrett氏。「これは、既に万人に普遍的に行き渡っている基本的なサービスから税金を取り立てる行為に過ぎません。一般の人たちの手の届かない場所にいて、人々を盛んに苦しめ、納税者には何ら意味ある説明も与えない、そんな権力(者)の利益のために」

ワーナーミュージックはアカマイのクライアント企業だ。ある情報提供者が言うには、Barrettのこの発言後、ワーナーはアカマイに“圧力をかけ”てきて事業の契約を打ち切ると脅してきたそうだ。

Barrett解雇は事実と確認が取れたが、彼あるいはアカマイから解雇の具体的話は取れていない。しかし百歩譲っても、このタイミングで解雇というのはいくらなんでも怪しすぎる。

Barrettは昨年「Red Swoosh買収に伴いAkamaiに入った人だ。

Akamai のマネージャーの肩書きでインタビューに答えて、Akamai の利害に反することを言ってしまっているのであれば、民間企業なので仕方がない気もする。どちらかと言えば、広報の対応の仕方が問題か。

広報が「あくまで個人的な見解」等と断ってしまえば問題ない気もするが、マネージャーである以上は会社の方向性と違う見解であれば、職責からはずされることも覚悟する必要はある。

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