生産終えるはずの「ELECTRIBE」、ニコ動で人気復活 「売れちゃってしょうがない」
IT Media News の記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0804/28/news019.html
「そろそろ生産を終えようとしていたころに、急に売れ出して。『何でだろう』と思っていたら、ニコニコ動画とYouTubeのおかげ。売れちゃって売れちゃってどうしょうもない」
2003年に発売したコルグのシンセサイザー「ELECTRIBE MX」「同SX」が、昨年末ごろから急に売れ始めた。ELECTRIBEをかっこよく演奏した動画「ニコニコ動画」や「YouTube」にアップロードされ、魅力を知った人が買い求め始めたのが原因だ。
国内の人気の起爆剤になったのは、ニコニコ動画に昨年10月に投稿された「チーターマンのテーマ (ACID MIX)」(ニコニコ動画へのリンク)。今年4月27日までに13万回以上再生されている。YouTubeに投稿された演奏動画も世界で人気。「ELECTRIBE」で検索すると1400件以上ヒットし、10万回以上再生されている動画もある。
「ニコニコ動画やYouTubeに“ジャパネットの高田社長”がいっぱいいて、プロモーションしてくれているような感じ」と、同社営業担当の水原徹さんは言う。
動画投稿サイトを通じた再ヒットがなければ、07年始めごろに生産を終えるつもりだった。「記録媒体がスマートメディアで、手に入りにくくなっているのでもうやめてしまおうかと」――在庫がなくなってきたところで急に売れ出し、驚いてその原因を調べたところ、YouTubeとニコニコ動画から火が付いたことが分かったという。
ELECTRIBEは今も品薄状態が続く。生産終了計画はとりあえず凍結。「売れているうちは作ろうと思っている」(水原さん)という。
こういったことは仕掛けてうまくいくものではないので難しいところだが、コアなユーザーがいる商品であれば、そういった方に協力を求めて、投稿サイトにアップしてもらうという流れができれば、爆発する可能性はあるということか。
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