Bear Stearns、急成長を続ける Web 動画広告に強気の見通し
Japan.internet.com の記事
http://japan.internet.com/wmnews/20080307/12.html
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インターネット経済の次なるブームは、オンライン動画から生まれると、Bear Stearns のアナリストが予言した。何年も前から、動画については強気の見通しが出ているが、それほどまでに急速に広がっているわけではない。インフラのコストダウンが先か。
「今後5年は、動画が Web 進化の中心を担う『心臓』になると確信している」と Bear Stearns のアナリストは記した。
そして、その心臓から送り出される「血液」にあたるのが広告売上だ。このアナリストは eMarketer の予測を引用し、Web 動画は現時点では「未成熟の媒体」なものの、その広告売上は2011年までに43億ドルに急増する見込みだと述べている。2007年のオンライン動画への 広告支出は7億7500万ドルだったが、2008年には13億5000万ドルに成長すると予測されている。
オンライン動画の急成長は、すでに周知の事実となっている。だが、オンライン動画は、広告主にとって、単なる新たな広告掲載メディアという以上の価値を生み出している。
Bear Stearns によれば、ユーザーはより熱心に動画を視聴するようになっており、平均的なユーザーの Web 動画視聴時間は、いまや1日あたり7分にのぼるという。
「エンゲージメント」(商品などに対する消費者の積極的な関与や行動) は、オンライン広告主にとってきわめて重要な指標になっている。そのため、ユーザーのエンゲージメントが高まっている Web 動画は、いまや大鉱脈の様相を見せ始めていると、Bear Stearns は指摘している。
このゴールドラッシュで勝つのは、おそらく『YouTube』だろう。Bear Stearns は、すでに全オンライン動画の3分の1を占めている YouTube を、勢いの衰えがまったく見えない「巨獣」と表現している。YouTube は先ごろ、パートナー プログラムの対象を一般のユーザーにも拡大した。これにより、人気の高い動画の投稿者は、コンテンツから利益を得られるようになった。
また、ニッチを狙う動画サイトも恩恵を受けることになると、Bear Stearns では見ている。同社の予測によれば、YouTube 本体から分離し、独立した動画サイトになる YouTube チャンネルの数は、今後ますます増加するという。
オンライン動画広告の成長に寄与しているもう1つの要因は、テレビで提供されていた番組が徐々に Web へと移行している点だ。これらの番組はプリロール型 (コンテンツの前に流す) やミッドロール型 (コンテンツの間に流す) 広告をつけた形で、News Corporation と NBC Universal による動画ストリーミング サービス『Hulu』のようなサイト、あるいはインターネットテレビの Joost などで配信されるようになっている。